商標調査AI「TM-RoBo」の進化
株式会社IP-RoBo(本社:東京都港区)は、商標調査を行う人工知能サービス「TM-RoBo」に新たな機能を追加しました。このアップデートにより、英熟語の処理が可能になり、商標検索の精度が格段に向上しました。2024年12月2日(月)より、この機能を含むβ版が提供される予定です。
TM-RoBoとは?
TM-RoBoは、商標の登録可能性や侵害リスクを調査するためのAIツールで、2018年から商標調査業務の効率化に貢献してきました。特許庁や裁判所の専門家の判断を機械学習により分析し、高い精度で商標登録の可否を判断する指標を提供しています。新機能により、商標調査がさらに強化されることになりました。
英熟語処理機能の背景
従来のTM-RoBoは、商標検索機能を持ちながらも英熟語に対して技術的な制約がありました。具体的には、入力された商標が英熟語を含む場合、正確に処理できず、一部の組合せ語を誤って生成してしまう問題がありました。この結果、商標の識別力に関する統計も不誤実になり、専門家の判断を行う上での難しさがありました。
アップデートのポイント
新たに追加された英熟語処理機能では、空白記号から区切り文字が「/」に変更され、英熟語を一連のものとして扱うことができるようになりました。これにより、「Blue water proof」のような英熟語は、個別の語に分けるのではなく、「Blue」と「water proof」として認識されるため、商標の識別力についてより正確な分析が可能になります。
機能の利点
この機能は、ユーザーが商標の最小単位を任意に指定できるため、特に英熟語が含まれる商標についての精度が飛躍的に向上します。以前は分割処理で空白を含む英熟語を正確に扱えなかったため、結果に誤差を生じていました。しかし、新たな機能により、英語辞書の充実も相まって、商標調査がさらにスムーズに行えるようになります。
今後の展望
IP-RoBoは、商標業務の効率化を目的に、今後も新機能の追加を続けていく計画です。TM-RoBoは、商標登録の可能性や競合の調査において役立つさまざまな機能を備えており、調査業務の負担を大幅に軽減することが期待されています。また、ユーザーフィードバックを基にサービスの改善を行うことで、より使いやすい商標調査ツールを目指しています。
株式会社IP-RoBoについて
設立: 2018年3月20日
所在地: 東京都港区西新橋1-22-5新橋TSビル7階
代表者: 代表取締役社長 岩原将文
公式サイト:
IP-RoBo
このように、TM-RoBoのアップデートは商標調査の業界に新たな風をもたらすことが期待されます。今後のサービスの展開にも目が離せません!