村田沙耶香の新作『信仰』が文春文庫から登場
芥川賞を受賞した小説『コンビニ人間』の著者、村田沙耶香さんの新たな作品集『信仰』が、2025年5月8日に文春文庫より発売されます。彼女の独特の視点から描く物語に期待が寄せられています。村田さんは、今や44の国と地域で翻訳され、世界中で読まれる作家となりました。
村田沙耶香の作品集『信仰』の魅力
『信仰』は、短篇小説とエッセイが融合した一作で、信じることの複雑さやその背後にある感情にまつわるエピソードが描かれています。表題作では、超・現実主義者の主人公が自らの信念について葛藤する様子が描かれています。また、文庫版では新たに短篇小説「無害ないきもの」と「残雪」、さらにはエッセイ「いかり」が追加されており、ますます深みのある作品集になっています。
村田さんのコメントによれば、本書は彼女にとって新しい挑戦だったとのこと。小説と随筆が同じ空間で戯れるように共存しているという感覚が、新たな表現を生んでいるのです。「私が存在しない世界の主人公の言葉と、同時に私の声が同じ本の中で響き合う」その奇妙さが本書の魅力の一部となっています。
装丁デザインとその意図
装丁を手がけたデザイナー・鈴木千佳子さんは、本作の装丁について「波打つ海や、草のようでありながらも不確かな存在感を感じさせる」とコメントしています。文庫版のデザインには、単行本時から受け継がれたモチーフがありながらも新たな変化が感じられ、それがまた物語の内容とリンクしているようです。
書誌情報
作品名としての『信仰』は、信じることが多くの要素に影響する様を巧みに描写しており、11篇の物語が読者を待っています。
- - 書名:『信仰』
- - 著者:村田沙耶香
- - 判型:文庫判
- - 発売日:2025年5月8日
- - 定価:715円(税込)
- - ISBN:978-4-16-792361-7
まとめ
村田沙耶香さんの最新作品集『信仰』は、さまざまな読み物として楽しめるだけでなく、 信じることの本質について考えさせられる一冊に仕上がっています。この本がもたらす新たな視点を手に取り、ぜひ楽しんでください。