メール配信サービス「める配くん」の迷惑メール対策強化と新機能

メール配信の新たなスタンダード「める配くん」の挑戦

近年、メールサービス各社の迷惑メール対策が強化され、その対応に迫られている企業や個人が増えています。特にGmailやOutlook、Yahoo!メールなどの主要なプロバイダーでは、迷惑メールの判断基準が厳格化されており、正しいメールであっても届かないケースが増加しています。そんな中、メール配信サービス「める配くん」を運営する株式会社ディライトフルは、メール配信の基盤強化を図る新たな施策を発表しました。

DKIM・DMARC設定の必須化

「める配くん」は、送信ドメインの認証を強化するため、DKIM（DomainKeys Identified Mail）およびDMARC（Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance）設定を必須化しました。これにより、受信者側の迷惑メールフィルタリングに引っかかることを防ぎ、メール到達率の向上を目指します。特に2024年以降、このような設定がないと、メールの受信が拒否されたり、迷惑メールとして分類されてしまう恐れがあります。

利用者への柔軟な選択肢

新規ユーザーには、送信元アドレスの選択肢が3つ用意されています。1つ目は、初期アドレスの無料利用で、すでにDKIM・DMARCが設定済みのアカウントIDを使える方法。2つ目は独自ドメインでの配信が可能なオプションで、初回設定費用が5,000円（税別）かかります。さらに3つ目として、任意の文字列でアドレスをレンタルするオプションもあり、月額200円（税別）で利用可能です。これらの選択肢が用意されていることで、さまざまなニーズに応えることが可能になります。

他社サービスとの違い

特筆すべきは、他社の多くがDKIM・DMARC設定の維持に毎月の課金を行う中、「める配くん」は初期設定費用のみで運用できるシステムを採用している点です。これにより、ユーザーは追加の費用を気にせずに安心してメール配信が可能となります。迷惑メール対策はメール配信システムの基本機能であるべきという理念のもと、試行錯誤を重ね、新たに導入された各機能を活用して、メールサービスの利用促進を図っています。

配信品質向上への取り組み

「める配くん」では、メール配信の品質向上にも力を入れています。例えば、複数のIPを利用したIP分散配信を行い、特定のIPへの負荷を回避。さらにプロバイダー別に送信のスピードを最適化し、GmailやOutlookなど各サービスの特性に応じた調整を進めています。また、迷惑メール判定スコアを事前にチェックする機能を開発中で、これにより配信前にメール内容の確認ができるようになります。新しいサーバーのIPウォームアップを自動最適化することで、レピュテーションを育てる取り組みも行っており、より高い配信成功率を実現しようとしています。