アスエネ株式会社、PACTテクニカル仕様への初適合
アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平)は、サプライチェーンにおけるCO2排出量の可視化と削減を目的としたクラウドサービス「ASUENE」が、製品炭素データに関する国際的な技術仕様「PACT Technical Specifications V3」への適合を果たしたことを発表しました。この達成は、日本の企業として初めてのことで、国際市場における競争力向上に寄与する重要なステップです。
PACT Technical Specifications V3とは
「PACT Technical Specifications V3」は、企業がサプライチェーン全体でのCO2排出量を正確に算定し、データを共有するための最新の基準です。この仕様は、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が主導しており、EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)への対応を含む、温室効果ガス排出規制の厳格化にも応じています。
特に、企業は輸入製品の製造過程における排出量に基づいて炭素コストを課せられるため、正確で透明な排出量の把握が求められています。アスエネの「ASUENE」は、この国際基準に準拠し、他の製品カーボンフットプリント※標準との整合性を図ることで、企業が国際的な規制に適応できる環境を整えています。
ASUENEの導入による企業への利点
「ASUENE」を導入した企業は、「PACT Technical Specifications V3」に適応したサプライヤーと容易に1次データを共有でき、開示業務の効率化と透明性の向上を実現します。これにより、製造業など国際取引が多い企業は、世界市場における信頼性を高め、グローバルなパートナーとしての地位を強化することが可能です。
加えて、高精度なCO2排出量の見える化が実現することで、海外の取引先からの信頼を得やすくなり、企業の脱炭素経営を後押しします。このように、「ASUENE」は国際基準に準拠したコンサルティングサービスも提供しています。
ASUENEの強みと今後の展望
「ASUENE」は、AIを活用したCO2排出量の可視化を実現しており、Scope1〜3の排出量についての詳細な報告や情報開示が可能です。また、CFP/LCAの算定、CDP、SBTi、CSRD、TCFDなど、国内外の多様な規制やイニシアティブに対応した高度なサポートも提供しています。過去のデータに基づいた企業間のGHG排出量の共有が今後の市場競争においてますます重要になる中、アスエネはそのリーダーシップを強化していくでしょう。
日本国内での累計導入社数No.1を誇る「ASUENE」は、温室効果ガス排出量の見える化から始まり、サプライチェーンマネジメントなどもカバーした包括的なデジタルサービスを展開しています。今後も企業が持続可能な経営を推進するための強力なパートナーとして、アスエネの役割はますます重要になることでしょう。
「ASUENE」サービスサイト:
https://asuene.com
会社情報
※製品カーボンフットプリント(CFP): 製品のライフサイクルにおける全てのCO2排出量を計測する手法。