進化するシミュレーションレース環境
長谷川工業株式会社は、新たなビジョンの下、シムレーシングにおける没入体験を向上させるべく「DRAPOJI」という本格的なレーシングコックピットを展開しています。今やプロのレーサーから一般ユーザーまで、幅広い層に支持されるこの製品は、リアルな走行再現性が大きな特徴です。今回、DRAPOJIに取り付け可能なシフターマウントの効果について、実際のレーシング環境での検証が行われました。
シフターマウントとは
DRAPOJIシフターマウントは、2022年5月から販売が開始された製品で、簡単にシフターやハンドブレーキを使用できるように設計されています。この製品を使用することで、ユーザーはシフターデバイスの位置や角度を調整することができ、自分に最適なドライビングポジションを確保できます。これにより、まるで実車を操縦しているかのように高い没入感を得られるのです。
効果検証の概要
2024年11月23日、弊社はシフターマウントを搭載したDRAPOJIを使用し、WEINS MOTORSPORTS TEAM TaGの選手たちと共に、実際にシフターマウントの効果を分析しました。シフターマウントにThrustMaster製の7速ミッションを装着し、参加者たちの経験や感想をフィードバックとして集めることが目的でした。
実際に体験した選手たちの中には、シフターマウントによってマニュアルシフトの練習が行え、自信につながったという声が寄せられました。ある若い選手は、「将来はマニュアルシフトのスポーツカーに乗りたいと思っており、このデバイスで事前にトレーニングができる」と感想を述べました。
一方で、普段AT車を運転している選手は、「リスクなくシムレース内で練習することで、実際のマニュアル車を運転する能力が向上した」と語っています。これらのコメントからも、シフターマウントがもたらす実生活でのメリットが伺えます。
競技者としての観点
シムレースが趣味を超え、競技として楽しむ選手たちからは、シフターマウントの没入感が競技成績にも寄与するとの意見が多く聞かれました。競技者の一人は、「憧れの車を操作しながらシフトチェンジする楽しさがあり、限られた時間でプレイすることができた」と振り返ります。これによりシムレーシングが更に充実した体験となり、次世代の選手育成にも寄与することが期待されています。
WEINS MOTORSPORTS TEAM TaGとの連携
今回のイベントは、若年層に車の楽しさを広めるために発足したチーム、WEINS MOTORSPORTS TEAM TaGの選手たちとのコラボレーションによって実現しました。現在、チームには19名のメンバーが在籍し、シムレースの他にカート走行プログラムも取り入れています。運営の彦坂氏は、「メンバーが国内大会で上位入賞するなど、このプロジェクトを通じて未来へつながる経験をしてほしい」と語っています。
DRAPOJIのさらなる展開
DRAPOJIでは、2024年12月14日に「第三回WEINS DRAPOJIカップ」を予定しており、これからのe-Motorsportsの発展を目指しています。また、オンラインイベントも併せて開催することで、より多くの人々にシミュレーションの世界を体験してもらう機会を提供します。
このように、DRAPOJIはただのシミュレーション機器ではなく、レーシングの未来を切り開くツールとして成長を続けています。