KOMtainerがPENTAWARDS 2024ブロンズ受賞
資生堂クリエイティブ株式会社が手掛けた「KOMtainer」は、PENTAWARDS 2024にてブロンズ賞を受賞しました。PENTAWARDSは2007年に設立され、世界中から応募が集まるプロダクトデザインのコンペティションですが、今年は特に注目が集まりました。その結果、2,000を超える応募の中から選ばれるという快挙を成し遂げたのです。
KOMtainerの解説
KOMtainerは古来より日本人が利用してきた食文化に根ざしています。特に、日本では岩塩が不足しているため、海藻を用いて塩を製造してきたという歴史があります。そのため、塩と昆布は日本人の生活にとって重要な存在。KOMtainerでは、この文化を尊重しつつ、新たな形で表現されています。
制作過程において、昆布を水に浸すことで、まるでなめし革のような加工が可能であることを発見。昆布から作られる外装は、自然の力強さと美しいテクスチャを兼ね備えており、視覚的にも魅了されます。この容器はすべて食べられる素材で作られており、持続可能性への配慮も施されています。
デザイン哲学
アートディレクターの笹木拓歩氏は、「この受賞を非常に光栄に思っています。KOMtainerは日本独自の文化からインスピレーションを得ました。素材を研究することで新たな価値を見出せたことに感謝しています」と述べています。また、KOMtainerは持続可能な未来を意識し、パッケージデザインの新しい可能性を追求しています。
受賞の影響
今回の受賞は資生堂クリエイティブにとって大きな前進を意味します。パッケージデザインが持つ力を活用し、様々な文化や歴史に基づいた新しい価値を提供することが期待されます。未来のデザインにおいて、持続可能性や環境意識がますます求められる中、KOMtainerのような挑戦的な作品は、他のデザイナーや企業にとっても良い指標となるでしょう。
まとめ
KOMtainerの成功は、ただのデザインコンペでの受賞に留まらず、日本の伝統文化と現代のテクノロジーを融合する新たな可能性を示しています。持続可能な社会を目指す中で、資生堂がこれからどのような革新を生み出すのか、ますます注目が集まることでしょう。
クレジット
- - Creative Director: 信藤洋二
- - Art Director / Designer: 笹木拓歩
- - Photographer: 伊東祥太郎
さらなる情報
受賞結果の詳細は
PENTAWARDS 2024のウェブサイトでご覧ください。また、資生堂のクリエイティブ実例紹介も
こちらから。