2024年12月派遣求人、3大都市圏での時給上昇と求人増加に注目

ディップ株式会社は、2024年12月度における3大都市圏の派遣時給データを発表しました。このデータは、同社が運営する求人情報サイト「はたらこねっと」に掲載された派遣・紹介予定派遣の求人広告を元にしており、最新の雇用市場の動向を浮き彫りにしています。

まず注目すべきは、12月の派遣平均時給が1,599円に達したことです。これは前年同月比で34円の増加、前月比でも11円の増加となっており、派遣労働者にとっては嬉しいニュースと言えます。また、全体の求人件数も約192,000件で、前年同期比で25.0％の増加が見られました。この数字は、景気回復の兆しとも考えられており、多くの企業が新たな人材を求める動きが活発であることを示しています。

エリア別の時給動向

エリア別に見ると、関東圏が平均時給1,688円と、全地域の中で最も高い水準になっています。これは前年同月比で40円の増加、さらに前月比でも14円の増加です。次に東海エリアでは1,434円、関西エリアでは1,472円と、地方においても堅調な時給の上昇が確認されています。

職種別の時給状況

職種ごとのデータも興味深いです。「事務・オフィス系」の平均時給は1,573円、前年比で39円増加しています。また「販売・営業・飲食・サービス系」も1,538円となり、前年同月比で42円増加しています。特に「医療・介護・研究・教育系」は1,563円と、高い伸びを見せています。

一方で、「IT・エンジニア系」は平均時給が2,306円となるも前年比では37円の減少を示しています。この業界の動向は、テクノロジーの変化とともに需要と供給のバランスが影響を及ぼしています。

調査の透明性について

この調査は、実際の求人情報をもとに集計されています。雇用形態は「一般派遣」と「紹介予定派遣」に分けてあり、サンプル数が少ないデータは表示されない透明な方法で行われています。また基本時給に含まれない残業手当や通勤手当などの報酬も考慮されていません。

まとめ

「はたらこねっと」は、国内最大級の求人情報サイトとして、多様な雇用形態や職種をカバーしています。企業のニーズに応じて労働市場の変化にも対応しています。ディップ株式会社は、労働市場の課題を解決し、すべての人が働く喜びを感じられる社会を目指しています。今後もこのデータを参考に、より良い労働環境の実現を注視していく必要があります。