Alchemy PayとForterが手を組み、暗号資産のセキュリティを革新する

Alchemy PayとForterが手を組み、暗号資産のセキュリティを強化

2022年7月11日、機械学習を活用した不正対策プラットフォームを提供するForterが、決済サービスプロバイダーであるAlchemy Payと新たなパートナーシップを締結したことを発表しました。この提携により、Alchemy PayはForterの高性能な不正検知ソリューションを組み込むことになり、取引の安全性が一層強化される見込みです。

取引のセキュリティ向上

Alchemy Payは、暗号資産を法定通貨に転換し、さまざまな商取引に使用できるサービスを提供しています。この新しいパートナーシップによって、ForterのソリューションがAlchemy Payに追加されることで、決済承認率の向上や不正取引の防止が期待されています。特に、チャージバック保証も提供されるため、クライアントとそのユーザーは大きな恩恵を受けることができるでしょう。

ForterのAI技術は、トランザクションが行われる前に不正行為を識別し、誤った認証を減少させることで、ユーザー体験の向上にも寄与します。このアプローチは、従来の金融機関での暗号資産に対するリスク感を低下させ、より広範囲な採用を促進するでしょう。

CEOの期待

Alchemy PayのCEOであるJohn Tan氏は、「Forterは無条件で安全な決済承認のリーディングカンパニーです。我々のクライアントに優れたサービスを提供できることを非常に嬉しく思います。暗号資産がより多くの人々に利用されるためには、法定通貨と暗号資産の決済をできる限り円滑に行うことが重要です」と述べています。

一方で、Forterのアジアパシフィック地域担当バイスプレジデントであるJoseph Lee氏も、このパートナーシップの意義を強調しています。「Alchemy Payとの提携を通じて、安全で確実な決済を実現し、暗号資産ユーザーの購買プロセスにおける全てのステップで、リアルタイムで高精度な不正判定を行うことが目標です。」と語っており、暗号資産導入の推進に期待を寄せています。

Alchemy Payの概要

Alchemy Payは2018年にシンガポールで設立され、現在では70か国以上、300の決済チャネルに対応するグローバルな決済ソリューションを提供しています。オンラインやオフラインの商店は、法定通貨と暗号資産双方の受け入れが可能となり、取引の柔軟性が向上しています。主な提携先には、Binance、Shopify、NIUM、QFPayなどの業界リーダーが含まれており、200万を超える商人と連携して運営されています。

Forterについて

一方、Forterは、デジタルコマースにおける高精度な取引判定ソリューションを提供し、NordstromやSephoraなどの大手企業からも信頼を受けています。同社は5,000億ドルを超える取引を処理しており、消費者の保護とともに、企業の収益最大化を目的としたサービスを展開しています。

この新たな提携のもと、Alchemy PayとForterは、暗号資産の決済プロセスをさらに安全で便利なものへと進化させるため、今後の活動に注目が集まります。双方の企業が持つ技術力をさらに高め、より多くのユーザーに利用される日が楽しみです。