シンカとイタンジが不動産業宗のデジタル変革を加速
株式会社シンカは、イタンジ株式会社と業務提携を結び、2025年4月より不動産賃貸仲介業に特化した顧客管理システム「ノマドクラウド」へのOEM提供を開始します。今回は、業務効率化と顧客満足度の向上を目的とした提携について詳しくお伝えします。
業務提携の背景
不動産賃貸仲介業界では、近年、人手不足が深刻な問題となっており、業務効率化と顧客への対応品質の向上が極めて重要な経営課題とされています。このような環境の中で、業界全体の競争力を高めるために、迅速な反響対応や効率的な成約プロセスの実現が求められています。
シンカが提供する「カイクラ」は、全国800店舗以上に導入されているコミュニケーションプラットフォームで、顧客情報の一元管理や通話対応の効率化を実現しています。このプラットフォームにより、業務の効率化や顧客対応に関する課題への解決策が提示されています。
今回の業務提携により、イタンジが提供する「ノマドクラウド」に「カイクラ」のCTI機能が統合されることになり、これによって顧客との通話内容が自動的に記録されるようになります。具体的には、過去の通話内容を顧客詳細画面上で確認したり、再生したりできる機能が実装され、顧客対応の質や業務の効率化が見込まれます。
提携によるメリット
シンカとイタンジは、今回の提携を通じて「ノマドクラウド」の利便性を高めるとともに、不動産業界全体のデジタル化をさらに推進していきます。今後は不動産仲介業務のみならず、賃貸管理、さらには不動産売買などの領域にも展開を視野に入れています。
また、コミュニケーションの質を向上させることで、顧客により大きな価値を提供していく狙いがあります。このようにして、不動産業界全体の生産性向上と業務の最適化を進めていくことが期待されています。
代表者コメント
シンカの江尻高宏社長は、「これまで不動産業界における電話対応の負担軽減や顧客情報の一元管理を通じて、業務効率化と顧客対応の質の向上に取り組んできました。イタンジ様との提携によって、さらに高度な顧客対応が実現できると確信しています」と語りました。
一方、イタンジの永嶋章弘社長は、「電話での対応は現場の活動状況を可視化する上で重要な手段ですが、その透明性が確保されていないという課題がありました。この新しい機能によって、顧客対応の品質を高め、業務の効率化をさらに進めていきたい」と意気込みを示しています。
今後の展望
この業務提携は、今後の不動産賃貸仲介業界におけるデジタル化や業務効率化を促進する一助となります。これにより、業界全体の生産性が向上し、企業の競争力強化につながることでしょう。
「ノマドクラウド」の導入が進むことで、ますます多くの仲介店舗での最適なコミュニケーション環境の実現が期待されています。シンカとイタンジが連携し業界の発展に貢献する姿勢には、高い期待が寄せられています。