アストンマーティンの挑戦
2024-09-19 14:05:33

アストンマーティン、サステナブルなアルミ鋳物開発に600万ポンドを調達

アストンマーティン、持続可能な未来を見据えた革新



英国の高級自動車メーカー、アストンマーティンが新たな一歩を踏み出しました。9月17日に発表された情報によると、アストンマーティンは英国政府から600万ポンドの資金を調達し、サステナブルなアルミ鋳物開発プロジェクトに取り組むことになりました。このプロジェクトは、アストンマーティンが掲げるサプライチェーンの環境への配慮を強化する重要なものであり、将来的には新しい車両への活用が期待されています。

この資金提供は、英国先端推進システム技術センター(APC)から得たもので、コヴェントリーに拠点を置くアルミニウムのサプライヤー、サーギンソンズ社を中心とした5社による共同研究開発プロジェクト「PIVOT」を支援します。このプロジェクトでは、アルミニウム鋳物の設計、重量、そして炭素排出量等を全面的に見直し、100%リサイクル素材を使用した製品を開発することを目指しています。

アストンマーティンのサステナビリティ戦略「Racing. Green.」は、今回の資金提供によって新たな成長を遂げることになりました。同社は、国際的な自動車サプライチェーンの社会的、倫理的、環境的なパフォーマンス向上を目指す企業連合「Drive Sustainability」にも正式に参加しており、持続可能な経営をさらに強化しています。

アストンマーティン・グループの最高技術責任者、ロベルト・フェデリ氏は、「APCからの資金獲得は我々のプロジェクトにとって大きな後押しになります。」と述べ、プロジェクトの進展に意欲を見せました。「Project PIVOTは、先進的な金属凝固技術とデジタルツイン・シミュレーションを活用し、低炭素合金の製造を目指します。また、この素材は最終的にアストンマーティンの車両に搭載される予定です。」

一方、APCのCEO、イアン・コンスタンス氏は、「これらの共同プロジェクトによって、英国の自動車製造の卓越性がますます高まります。」と期待を寄せています。自動車セクターが環境に与える影響の軽減とともに、国のネットゼロ目標に向けた重要な一翼を担うことが再確認されています。

アストンマーティンは、プラグイン・ハイブリッド車やバッテリー式電気自動車の開発にも力を入れており、内燃機関の代替システムを模索しています。初代モデル「Valhalla」は、今年後半にフル生産に入り、2025年には納車が開始される予定です。この新しいパワートレイン・アプローチによって、アストンマーティンは更なる進化を遂げるでしょう。

ブランドの歴史と未来


アストンマーティンは、1913年に創業された高級自動車ブランドで、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンスを象徴しています。彼らは「Vantage」「DB12」「Vanquish」「DBX」などの高性能車をラインアップし、最新技術と卓越したクラフトマンシップを融合させています。さらに、「Racing. Green.」のスローガンのもと、2030年までに製造拠点をネットゼロ化する具体的なプランも持っています。

2020年には新たにローレンス・ストロールをエグゼクティブ・チェアマンに迎え、強力な投資戦略を持ちながら、モータースポーツへの復帰を図るなど、ブランドの新たな時代を切り開いています。こうした取り組みを通じて、アストンマーティンは今後も持続可能で魅力的なラグジュアリーカーのデザインと製造を続けていくことでしょう。


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会社情報

会社名
Aston Martin Japan合同会社
住所
東京都港区北青山1-2-3青山ビルディング12F
電話番号

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