寺嶋一裕氏、心臓リハ学会で遠隔リハに関するシンポジウム座長を務める

寺嶋一裕氏がシンポジウム座長を務める

2025年7月19日から20日にかけて開催された第31回日本心臓リハビリテーション学会学術集会において、株式会社CaTeの代表取締役である寺嶋一裕氏が、遠隔心臓リハビリテーションに関するシンポジウムの座長として登壇しました。このシンポジウムは「遠隔心臓リハビリの現状と今後の展望」というテーマで、循環器内科の専門家たちが集まり、最新の研究や治療法について意見を交わしました。

寺嶋氏は、藤田医科大学の循環器内科助教としても知られており、心臓リハビリテーションの分野での豊富な経験を持っています。シンポジウムでは、聖マリアンナ医科大学病院の循環器内科医長である貝原俊樹先生と共に座長を務め、参加者へのアドバイスや見解を提供しました。遠隔治療が今後のリハビリテーションにおいて如何に重要な役割を果たすかを、具体的なケーススタディを交えながら説明しました。

遠隔心臓リハビリテーションの意義

近年、遠隔医療の需要が高まる中で、心臓リハビリテーションにおける遠隔アプローチは特に注目されており、患者の利便性を向上させるだけでなく、治療の効率化にも寄与しています。新型コロナウイルスの影響で多くの医療機関が対面での診療を制限せざるを得なかった中、テクノロジーを駆使した治療方法が多くの患者に新たな道を開きました。これにより、自宅にいながら専門的な治療を受けられる環境が整いつつあります。

株式会社CaTeのビジョン

寺嶋氏が代表を務める株式会社CaTeは、2020年に設立され、心臓関連の医療機器の開発と販売に注力しています。最近では、シリーズBの1stクローズで15.8億円の資金を調達し、その資金を用いてさらなる研究開発を進める予定です。これにより、遠隔心臓リハビリに関する新たなプロジェクトや製品の提供が期待されています。

また、寺嶋氏自身も、学会の中で行われた「Young Investigator Award」において優秀賞を受賞するなど、その専門性と活動が高く評価されています。このような活動を通じて、心臓リハビリテーションの分野でのさらなる進展が期待されています。

今後の展望

シンポジウムでの議論を踏まえ、遠隔心臓リハビリテーションは今後ますます重要な位置を占めることでしょう。寺嶋氏は、リハビリが医療において果たすべき役割についての認識を高め、医療現場での実践を支える必要性を訴えています。今後の研究結果が、患者一人ひとりに適した治療法を提供する方向に実を結ぶことを期待しています。患者と医療の架け橋となるような取り組みが進む中、心臓リハビリテーションの新しい時代が到来しようとしています。