新省エネ船尾フィン
2025-03-03 11:39:59

三井E&S造船、省エネ船尾フィンを新たに開発。物流業界をサポート

三井E&S造船、省エネ船尾フィンを新開発


近年、地球環境問題への関心が高まる中、船舶業界では省エネや温室効果ガス(GHG)の削減が求められています。三井E&S造船株式会社は、このような課題に応えるべく、効率的な船舶の推進を実現する新しい技術を発表しました。具体的には、カスタマイズされた船尾フィンが新たに開発されました。このフィンは、56,000DWT型ばら積み貨物運搬船を対象にしており、優れたデザインと機能性が特徴です。

船尾フィンの開発背景


船尾フィンは、船舶の推進効率を向上させ、燃料消費を削減するために設計されています。三井E&S造船では、数値流体力学(CFD)を活用して、最適な形状を導き出しました。従来の同型船と比較して約3%の燃費削減が見込まれ、運航コストの低減に寄与するだけでなく、GHGの排出量を減少させる効果も期待されています。

簡単な製造と取り付け


開発された船尾フィンは、極力シンプルな形状で設計されています。これにより、製造や取り付けが容易であるため、既存の船舶にも簡単にレトロフィットが可能です。このことは、新しい環境規制に適応しやすく、船舶の導入にかかるコストを抑える点で大変重要です。

環境規制への対応


現在、GHG削減に向けた環境規制が世界各国で進められています。そのため、船舶の省エネ化はますます求められるようになっています。三井E&S造船は、船尾フィンの導入を進めることで、海事産業全体の活性化を図るとともに、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

過去の成果と導入実績


昨年からのフィンの成約実績は既に4件に達しており、今後もさらなる導入を目指す方針です。これにより、すでに運航している船舶においても省エネ効果を実感できる機会が増えていくことでしょう。導入実績は、エンジニアリングの観点からも、顧客企業にとって大きなサポートとなるでしょう。

今後のビジョン


三井E&S造船は、100年以上の船舶設計・建造の経験を活かし、未来の海運を見据えた革新的な技術開発に取り組んでいます。新燃料関連エンジニアリングや、安全性向上のための取り組みを進めることで、海上輸送の信頼性と効率性を向上させ、持続可能な海事業界の実現に寄与します。

ぜひ、三井E&S造船の最新技術に注目してください。今後の展開に期待がかかるこの新しい船尾フィンが、海運業界にどのような変革をもたらすのか、継続してお伝えしていきます。


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会社情報

会社名
ツネイシホールディングス株式会社
住所
広島県福山市沼隈町常石1083
電話番号
084-987-4915

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