特別展示「長崎 ―開港都市横浜の前提」
横浜開港資料館で、特別展示「長崎 ―開港都市横浜の前提」が開催されます。この展示は、長崎の歴史に焦点を当て、横浜の開港の前提としての役割を探ります。長崎は元亀2年、1571年に開港し、以降は貿易の中心地として栄えてきましたが、江戸幕府の鎖国政策においても特異な存在として国際交流を維持してきました。
江戸時代、長崎は中国やオランダとの貿易で異国情緒に満ちており、その貴重な展示資料が約50点も揃っています。展示内容を通じて、横浜の開港がいかに長崎の文化や経済に基づいていたかを理解できるでしょう。
展示期間と基本情報
- - 会期:令和7年(2025)5月24日(土)~7月27日(日)
※6月30日は一部展示替えを行う予定です。
- - 開館時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
- - 入館料:一般500円、中学生以下及び65歳以上は250円
※毎週土曜日は高校生以下無料、毎月第2水曜日は市内在住65歳以上は無料、特定日には入館料が無料となります。
- - 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、6月3日
- - 会場:横浜開港資料館
- - 主催:公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
主な展示資料と見どころ
1.
長崎の唐人屋敷
江戸時代、中国人はオランダ人の出島と同じように唐人屋敷に隔離されていました。この手書きの絵図面は、幕府崩壊の年にあたる1867年に作成された貴重な資料です。
2.
外国船を取り囲む様子
1647年、ポルトガル使節ソウザの来航を許されなかった事例が記されています。外国船を包囲するさまを描いた絵図は、当時の状況をよく表しています。
3.
浮世絵による長崎市街
浮世絵師・五雲亭貞秀によって描かれた長崎の遊廓街や町並みが、視覚的に知識として残されています。これは長崎と横浜の名所を比較する良い機会にもなるでしょう。
展示解説と特別イベント
展示担当者による解説が行われる予定で、参加費は無料です。ただし、入館料は必要です。展示解説が行われる日程は5月25日と7月5日の2回で、いずれも30分程度の内容となります。この機会に専門的な視点から長崎と横浜の歴史を深く理解しましょう。
また、展覧会図録も販売されており、長崎と横浜の関係をさらに深く知る手助けとなるでしょう。詳しい内容は横浜開港資料館の公式サイトでも確認できるので、ぜひお立ち寄りください。