東京都交通局は、赤ちゃんや小さなお子様とのお出かけをより快適にするための取り組みとして、昨年7月に大江戸線上野御徒町駅に設置した「こどもスマイルスポット」のサービスを新たに拡大しました。この度、9月13日から新宿西口駅と門前仲町駅にも同様のスポットが展開されます。このサービスは、公共交通機関を利用する親子のための多彩なサポートを提供することを目的としています。
「こどもスマイルスポット」では、乳児用液体ミルクや紙おむつなど育児に必要なアイテムが自動販売機で購入できるほか、ベビーカーのレンタルサービスも利用可能です。特に新宿西口駅に設置される授乳室は、ツーリストインフォメーションセンター内に新たに設けられ、8時から20時まで年中無休で利用できるため、来訪者にとって大変便利です。
具体的には、育児用品自動販売機は、キリンビバレッジ株式会社が運営し、始発から終電まで利用可能です。ここではベビー用紙おむつや飲料などが揃い、いつでも必要なものが手に入ります。また、ベビーカーレンタルサービス「ベビカル」は、株式会社ジェイアール東日本企画が運営しており、8時から21時までの間に利用できます。
ベビーカーの貸出は、1時間250円、12時間まで最大1,500円で利用でき、美しいデザインのCombi製ベビーカーが用意されています。利用方法も簡単で、専用ウェブサイトに登録後、QRコードを使用して手軽に借りることができます。
新しく設置される授乳室も非常に嬉しいポイントです。授乳用ソファや必要な設備が整っており、私的空間が確保されています。ただし、持ち帰りゴミを自分で処理する必要がある点に注意が必要です。お湯の提供はないため、事前に準備をしておくと良いでしょう。
新宿西口駅の壁面は高層ビル群をモチーフにし、街の賑わいを表現。一方、門前仲町駅では、江戸情緒のある提灯や和菓子のデザインが施されています。
このように、都営地下鉄「こどもスマイルスポット」は親子連れの外出をサポートし、子育てを社会全体で応援する環境を整えることを目指しています。東京都交通局は、引き続き「こどもスマイルムーブメント」にも参画し、子育てしやすい社会の実現に努めています。今後の進展にも注目です。