日本とサウジアラビアの架け橋となる万博の取り組み
2025年の大阪・関西万博に向けて、サウジアラビア王国館では特別な取り組みが行われています。このプロジェクトでは、障がいのある子どもたちとそのご家庭を対象にしたライブ配信ツアーが実施され、注目を集めています。サウジアラビア王国館と、キング・アブドラ科学技術大学(KAUST)、そしてとことこあーす株式会社やiPresence株式会社との協力により実現しました。
特別な体験が提供されるサウジアラビア王国館
今回の取り組みの特徴的な点は、関西圏から参加した40組以上の特別支援を必要とする家族が、さまざまなパフォーマンスや展示を自宅で観覧できることです。ライブストリーミング技術を駆使したこのツアーでは、サウジ広場でのパフォーマンスや、受賞歴のある3Dプリントサンゴ壁を含む「持続可能な海」展示の解説に直接アクセスすることができます。
パフォーマンスは自宅から視聴でき、特に関西圏の特別支援を必要とする子どもたちが自宅で楽しむことができるという画期的な取り組みです。これにより、万博を訪れることができない人々にも特別な文化体験を提供し、誰もが参加できるイベントとしてのダイバーシティを叶えています。
技術と人間性の融合
サウジアラビア王国館の駐日大使であり館の政府代表であるガージィ・ファイサル・ビンザグル博士は、この連携が単なる技術的成果にとどまらず、人間の共感とイノベーションが共存する重要性を示していると述べています。彼は、「私たちの目的は、特別な支援を必要とする子どもたちとその家族に新たな機会を提供することです。そしてこれは、サウジアラビアと日本との架け橋を築くための重要な手段でもあります」と語っています。
私たちの愛する子どもたちがこのような素晴らしい経験を通じて、限りない夢を描く勇気を持てるように願っている彼の思いは、多くの人々に響く内容です。サウジアラビア王国館が提供するテクノロジーと創造性によって、人々の心を結ぶ力を信じています。
万博における文化体験
現在、2025年大阪・関西万博の閉幕と2030年リヤド万博へのバトンタッチが迫る中、サウジアラビア王国館では文化や芸術に関する多彩な公演が行われています。ライブパフォーマンスや舞踊、伝統的なショーなどが展開され、「進化する都市」「持続可能な海」などがテーマの没入型展示も行われており、訪れる人々にサウジアラビアの文化的な魅力を直接伝えています。
特に、3Dプリント珊瑚壁やインタラクティブなAR体験「The Botanist」は多くの来場者から高い評価を得ており、サウジアラビア王国の文化がどのように世界に影響を与えるかを間近で体感できる貴重な機会となっています。
このような活動を通じて、サウジアラビアと日本のつながりがより強固なものとなることを期待しつつ、万博という大舞台を利用した新しい形の文化交流が続けられることを願います。
公式ウェブサイトやSNSも活用し、多くの人々にこの魅力を届けるサウジアラビア王国館の今後の活動に目が離せません。