二世帯住宅に生まれ変わった築30年の戸建て
実家のリノベーションや二世帯住宅へ改修を検討している皆さん、築30年の戸建て住宅が見事に生まれ変わった事例を紹介します。この家は、完全分離型の二世帯住宅に生まれ変わり、快適さとデザイン性を両立させた空間が広がっています。
概要と施工
このリノベーションの施工概要は以下の通りです。
- - 物件種別:戸建て(築30年)
- - 所在地:東京都江戸川区西篠崎
- - 施工価格:1,300万円(税抜)
- - 施工エリア:3階部分の一部改装
- - 工期:3か月(施工時期:2017年)
このプロジェクトは、親世帯が暮らす家で、ほとんど活用されていなかった3階部分を「子世帯が快適に暮らせる独立したスペース」にする要望から始まりました。新しく設けた専用の玄関扉を通じて、互いにプライバシーを守りつつも、完全分離型の二世帯住宅を提案しました。
施行開始前には、壁を剥がして柱や梁の状態を確認する徹底したチェックを行い、耐震補強を施しました。この辺りのプロセスが、住まいの安定性に大きく寄与しています。すべてのサッシには内窓が増設され、これにより屋内の断熱性能も飛躍的に向上。これによって、家族は年間を通じて快適に過ごせる省エネ住まいへと進化しました。
デザインのポイント
このリノベーションで特に目を引くのは、主役とも言える「R(曲線)壁」です。この壁は、日々の動線を巧みにデザインされたものであり、ダイニングテーブルと壁の間に十分な余裕を生み出しています。このおかげで行き来がスムーズに行えます。また、このR壁の裏側は無駄なデッドスペースにせず、収納として活用されています。
キッチンとダイニング
奥様のこだわりで設計された対面式キッチンは、北欧風の温もりを感じさせるデザイン。ナチュラルな仕上げの面材を使用し、背面の造作収納はフロートデザインにより、空間の広がりを演出しています。さらに、スライドカウンターを備えて、家事動線のスムーズさにも配慮されており、毎日の生活を快適にする工夫が随所に見られます。
ダイニングスペースは、スタディエリアから延びるカウンターと一体化した設計になっており、家族が集まりたくなる温かい空間が実現されています。
洋室と洗面脱衣室
お子様が小さい間は、家族みんながマルチに使用できる広々とした洋室。将来的に間仕切りを入れて、独立した個室に変更できる可動収納が設置されています。洗面脱衣室は、清潔感のある白を基調としたデザインで、淡いブルーのタイルが施されたオリジナルの造作洗面台が際立っています。毎日使う場所にこだわりを盛り込み、使うたびに愛着がわく特別な空間となりました。
バスルームと階段
バスルームは、勾配天井によって既製のユニットバスが設置できないスペースを生かし、オーダーメイドの在来工法(造作)によるものが設計されました。変形空間ならではのユニークな浴室を実現し、リラックスタイムを充実させる工夫が施されています。階段部分には、アイアン製のオリジナル手すりが特注され、安全性や握りやすさだけでなく、空間全体を引き締めるデザインにもこだわっています。
まとめ
このリノベーションは、単なる施設の改修にとどまらず、家族が快適に暮らせる空間を実現するための緻密な設計が反映されています。完全分離型の二世帯住宅として、家庭それぞれの生活スタイルに配慮しながら、生活の質を向上させることに成功した好事例です。