産業革新の象徴、ineRobo株式会社の誕生
2025年10月、福岡県宗像市に新たなスタートアップ、ineRobo株式会社が設立されました。この会社は、株式会社Revitalizeの代表取締役である片桐豪志氏と、VoyageBright合同会社の釘宮航氏との共同プロジェクトとして発足しました。
設立の背景
日本の農業界は、長らく高齢化と後継者不足に直面しており、この問題は特に小規模農家に深刻です。利用可能な人的資源や資金が限られる中、持続可能な農業生産体制を整えるのは容易ではありません。そんな中、ineRoboは"小さな農業にこそ、最先端技術を" という理念のもと、ロボット技術を駆使したソリューションを提供することを目指します。
事業内容
ineRoboは、以下の領域での事業展開を計画しています。
1. 農作業支援ロボットの開発・販売
農業従事者の高齢化や気温の上昇が続く中、農作業に必要な労力を軽減するため、プロ農家でなくても利用できる支援ロボットを開発します。このロボットは中山間地域でも運用可能で、より多くの人々が農業に参加できる環境を整えます。
2. 水田運営プラットフォームの運営
同社は日本全国から耕作放棄地の情報を集約し、水田を運営したい人々をつなげるプラットフォームを構築中です。これにより、収穫した米を適切に卸し、自家用米も確保できます。特に西日本エリアでは、ロボットを活用した稲作プラットフォームの構築が進行中です。
3. 農業データの収集・解析サービス
環境データや作物データを収集し、分析することで、定期的に圃場の生育状況を把握できます。この情報を基に収量の予測や病害リスクを視覚化し、農業経営者が科学的に意思決定できる支援を提供します。
4. 地域連携型の導入支援プログラム
地方自治体や地域農業者との連携を強化し、導入支援プログラムを整備します。これにより、地域における持続可能な農業モデルの構築を支援し、都市部の農業への関心を喚起します。
代表者からのメッセージ
代表取締役の片桐豪志氏は「ineRoboは単なるテクノロジー企業に留まらず、日本の課題の根本をテクノロジーで解決することを目指しています。私たちの挑戦は米作りから始まりますが、将来的には他の作物や一次産業へも展開し、社会に貢献する所存です。」と語っています。
今後の展望
2026年春には、テストユーザーを対象とした水田運営サービスのパイロットプログラムが始まります。今後はこの試みの規模を拡大し、アジア圏での小規模農業市場への展開も視野に入れています。ineRoboは、こうした取り組みを通じて日本各地のイノベーション推進を目指し、持続可能な社会の実現を目指す仲間を募集しています。
詳細情報
ineRobo株式会社の広報部へのお問い合わせは、以下のアドレスへご連絡ください。
新たな農業の未来を共に築くために、あなたも一緒にこの取り組みを支えてみませんか?