NTT DoCoMoが日本発のオーディオブックサービスを開始!新たな聴く読書体験を提供
日本初の携帯オーディオブックサービス「聴くベストセラー★耳ヨミ」
NTT DoCoMoが株式会社オトバンクと連携し、携帯オーディオブック専門サービス「聴くベストセラー★耳ヨミ」を開始しました。このサービスは、日本国内では最大規模、なんと3000タイトル以上をラインアップし、オーディオブックの新たな楽しみ方を提供します。
サービスの概要と特徴
「聴くベストセラー★耳ヨミ」では、1作品あたり200ポイントから始まる課金体系を採用しており、大人気のビジネス書や文学作品はもちろん、講演会やセミナーの内容まで取り揃えています。また、約1000タイトルの書籍のダイジェスト版も提供しており、これらは会員登録を行えば無制限に視聴できるのが大きな特徴です。この「耳で立ち読み」スタイルは、読む時間がない忙しい現代人にぴったりです。
さらに、「耳ヨミ」では未だアプローチの少ない携帯電話を利用したオーディオブックの提供を行うことで、より多くのユーザーに届くことを目指しています。出版業界では、オーディオブックは新たな成長分野として注目されており、オトバンクは出版社との提携を通じて、その流れを推進しています。
市場の現状と可能性
日本のオーディオブック市場は、現在数十億円程度とされていますが、世界全体では約1100億円に達します。特に、最近のスマートフォンやMP3プレーヤーの普及に伴い、オーディオブック市場は急成長を続けています。しかし、出版業界はまだこの市場に対して慎重で、独自のオーディオブックを制作するには様々な課題が存在します。
オトバンクは、こうした障害を乗り越えるため、制作から配信までを一貫して行い、すでに100社以上の出版社と提携しています。この体制は、出版社のニーズに応えるものとして評価されています。
出版業界の反響
ダイヤモンド社の編集長である岩崎氏は「オーディオブックは新しいトレンドであり、より多くのコンテンツを広い層に届けられる可能性を秘めている」と述べています。特に、携帯電話という身近なデバイスを使ってオーディオブックの配信を行うことで、コンテンツの魅力をより多くの人に知ってもらいたいと語っています。
今後は、初年度に1万人のユーザー獲得、3年で300社との提携を目指し、売上は年間3億円を見込んでいるとのことです。さらに、若年層向けのケータイ小説のオーディオブック化も計画されており、より広い層への浸透が期待されています。
今後の展望
代表取締役社長の上田渉氏は、「このサービスを通じて、日本の音声コンテンツ市場の新しい局面を開いていきたい」と述べています。また、オトバンクは今後も文化の振興や新たなプラットフォームの創造に貢献していく考えを示しています。オーディオブックをより多くの人々に楽しんでもらうための環境の整備が急務です。
料金体系とアクセス
「聴くベストセラー★耳ヨミ」では、315円(300ポイント相当)からの月額制課金が基本となります。このサービスはDoCoMoのi-menuからもアクセスでき、aoやソフトバンクでも今後展開される予定です。
最後に
オーディオブックは、今後の読書体験に新たな風を吹き込むことでしょう。忙しい現代人にとって、耳で聴ける読書はまさに理想的なスタイルと言えます。新しい文化の創造に寄与するオトバンクの挑戦に、今後も目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オトバンク
- 住所
- 東京都千代田区麹町3-5-2BUREX麹町
- 電話番号
-
03-3556-4266