キアヌ・リーブスとチャイナ・ミエヴィルの共著『再誕の書』が日本に上陸
世界的に有名な映画俳優、キアヌ・リーブスと異端のSF作家、チャイナ・ミエヴィルが手を組んだ小説『再誕の書』が、2025年11月27日に日本で発売されることが発表されました。この独特のコラボレーションは、多くの読者の期待を集めています。
小説の概要
『再誕の書』は、原題が『The Book of Elsewhere』で、2024年7月にアメリカで出版予定です。また、日本語版では安野玲と内田昌之による翻訳が行われています。この作品では、8万年を生きる異形の狂戦士、ウヌテの暗い運命が描かれます。
主人公の背景
ウヌテは幾千もの文明の興亡を目撃し、もう生きることに疲れ果て、死を渇望しています。そのため、アメリカ政府の特殊機関である〈ユニット〉が、退行催眠を使って彼の記憶に潜入しようと試みます。しかし、その記憶は人類史における血なまぐさい出来事に満ちています。この作品は、単なるファンタジーではなく、人類の暗い側面に焦点を当てた壮大な物語です。
作品の特徴
『再誕の書』は、SF小説の新しい神話とも称されており、永遠と再生というテーマが焦点となっています。名優と文学の巨匠が織りなすストーリーは、深い哲学的な問いかけや血に濡れた歴史を反映した内容で、多様な読者に訴える力を持つ作品といえるでしょう。
作中の装画にも注目が集まります。これには、物語のモチーフが巧みに盛り込まれており、特に中央に描かれた豚が一体何を象徴しているのかも話題を呼びそうです。
著者紹介
キアヌ・リーブスは1964年にレバノンで生まれ、カナダで育ちました。彼は『マトリックス』シリーズや『ジョン・ウィック』シリーズなど、数々のヒット作に出演してきました。また、最近では自身が原作を担当したコミック『BRZRKR』も注目を集めています。
一方、チャイナ・ミエヴィルは1972年、イギリスのロンドンに生まれ、ジャンルを超えた独自のスタイルで知られています。彼の代表作には『都市と都市』や『クラーケン』、さらには数々の受賞歴を持つ作品が含まれています。特にアーサー・C・クラーク賞を3度受賞した実績は、彼の才能を証明しています。
※翻訳者の安野玲と内田昌之もそれぞれ著名な翻訳家であり、各自数多くの著書を手掛けています。
発売日と書誌情報
『再誕の書』は、46変型判の上製本で504ページにわたる大作です。税込予価は4,290円(本体3,900円)となっており、多くのファンがコミックや小説を手に取る時が楽しみです。
新たな文学の扉を開くこの作品に、ぜひご期待ください。詳細な情報は
河出書房新社の公式サイトにて確認可能です。