グローバルマナー検定講座、全国展開で文化共生を目指す

日本初のグローバルマナー検定講座が全国展開

2011年以降、日本の人口は減少を続け、多くの企業が人材の確保に苦慮しています。特に外国人労働者の受け入れが進む中、彼らとのコミュニケーションや文化理解の不足が新たな課題として浮上しています。そこで、一般社団法人・日本グローバルマナー協会は、グローバル社会や多文化共生の重要性を踏まえた「グローバルマナー検定講座」の全国展開を発表しました。

この講座は、異文化間のトラブルを回避し、良好なコミュニケーションを実現するためのスキルを学ぶことを目的としています。受講生は、世界共通のマナーや文化の理解を深め、外国人との円滑な関係を築く上で必要な知識を身につけることができます。

講座開設の背景

日本経済の成長には、観光立国としての取り組みや外国人雇用の促進が不可欠ですが、それに伴う文化的摩擦を無視することはできません。多様な人材を取り入れることは雇用対策だけでなく、社会全体の発展にも寄与しますが、現状は多くの企業が十分な研修を行わず、トラブルが生じているのが現実です。この講座では、ミスコミュニケーションを防ぐための基盤作りを目指しています。

講座の目的

「グローバルマナー講座」は、受講者が相手に対する敬意や尊重をしっかりと伝えられるようになることを目指しています。マナーというのは、そういった思いやりの心を表現するためのスキルであり、文化や言語の壁を超えるための重要な要素です。

特に、コロナ後の国際交流が活発になる中で、オンライン講座も実施され、全国どこでも気軽に受講できる環境が整えられました。これにより、講座に参加することで、自国の文化にとらわれず、広い視野を持つことが促進されています。

検定講座の内容

「グローバルマナー検定講座」は1級から3級まであり、各対象者に応じたプログラムが設定されています。高校生や大学生、留学生、新入社員、さらには外国人を受け入れている企業や国際ビジネスや教育に関わる人々が対象となっています。

この検定の取得は、就職活動においても強力なアピールポイントになります。国内での本格的な展開に向けて、年間で2万から3万人の受講を目指しているとのことです。教育の質の向上と共に、より多くの人材がこの講座を通じてグローバルな視点を養い、多様な文化を理解する機会が増えることが期待されています。

協会の取り組み

一般社団法人・日本グローバルマナー協会は、2013年に設立され、マナーやコミュニケーションに関する教育を公益的に推進しています。特に、異文化間の理解を助ける教育プログラムや研修を展開し、社会全体でのグローバルマナーの浸透を図っています。また、講師には元国際線キャビンアテンダントや教育経験豊富な元航空会社管理職が揃っており、実践的な視点から学ぶことができます。