幸南工業株式会社が新たな消火器を発表
愛知県蒲郡市に本社を持つ幸南工業株式会社は、2602年以来の経験を基に、新たに開発したオリジナル消火器「Ferosticker K180」と「Mini rescue」を本格販売することを発表しました。これらの消火器は、電気火災や工場火災といった深刻な事故を未然に防ぐために開発されました。2024年9月15日からリニューアルされた公式サイトで購入が可能です。
消火器の特徴
Ferosticker K180(分電盤/配電盤用)
この特殊な消火器は、配電盤に取り付けるデザインがなされており、電気火災の際に自動で消火剤が噴射される仕組みです。設置はマグネットにより簡単に行え、使いやすさにも配慮されています。
製品仕様
・消火可能距離: 1m
・消火時間: 3〜5秒
・サイズ: 10cm × 1.5cm × 1cm
・動作可能温度範囲: 170℃
この製品は、特に配電盤や静電気による火災を防ぐためのものとして有効です。
Mini rescue(コンセント用)
同様に開発されたMini rescueは、コンセント周りでのトラッキング火災防止を目的として設計されています。この製品も自動噴射機能を備えており、コンセントに簡単に取り付けることが可能です。
製品仕様
・消火可能距離: 1m
・消火時間: 3〜5秒
・サイズ: 15cm × 7cm
・動作可能温度範囲: 170℃
このように、さまざまなコンセント形状に対応し、幅広い場面での利用が見込まれています。
なぜ新たな消火器が必要か?
特に地震発生時の出火原因として電気火災が多く見られます。過去の大規模地震では、震災直後や数時間後に多くの電気関連火災が発生しており、これが大きな事故につながるケースが目立ちます。このことから、幸南工業は「二度と火災を起こさない」という思いで、消火器の開発を進めてきました。
また、最近の調査によれば、感震ブレーカー未設置の家庭が多数存在し、その理由の一つが経済的な負担であることが判明しています。この課題を解決するべく、経済的かつ手軽に利用できるところから、初心者でも簡単に取り扱える消火器は重要な選択肢と言えるでしょう。
展示会での出展予定
幸南工業はこの新製品を広く知っていただくために、全国の展示会にも出展予定です。具体的には、2024年10月に東京ビッグサイト、福岡のマリンメッセ、11月には広島で開催される展示会に参加します。
まとめ
幸南工業株式会社が開発した「Ferosticker K180」と「Mini rescue」は、私たちの生活に欠かせない電気を安全に利用するための心強い味方です。地震大国日本において、火災予防はますます重要なテーマです。これらの消火器を通じて、幸南工業は火災への危機意識を高め、未然に事故を防止することを目指しています。