ウィズセキュア、エクスポージャー管理ソリューションのアップデート発表
フィンランドのヘルシンキに本社を置くウィズセキュアは、企業のサイバーセキュリティを強化するためのエクスポージャー管理ソリューション『WithSecure Elements Exposure Management』の新バージョンを発表しました。この更新により、特にクラウドの可視性やアイデンティティリスクの検知能力が向上し、顧客がハイブリッドITを使用する際の攻撃対象領域をより効果的に削減することが可能になります。
今日の企業環境では、オンプレミスからクラウド環境への移行が進んでいる中、サイバー攻撃の可能性も複雑化しています。そこでElements XMが注目されるのは、オンプレミスの資産やクラウドサービス、デジタルIDといった複数の分野にわたるリスクを特定し、生成AIアシスタントのLuminen™を通じてAIに基づく実践的な対策を提案することができるからです。これにより企業は、セキュリティ上の複雑な課題に対するサポートを受けることができます。
ウィズセキュアのプロダクトディレクター、Mika Lindoroos(ミカ・リンドロース)氏は、今回のアップデートについて以下のように述べています。「今日の攻撃者はハイブリッド環境全体の盲点を突いてくるため、我々のElements XMソリューションはこれらのギャップを埋めることを目指しています。企業に必要な可視性、自動化、インテリジェンスを提供し、ビジネス価値を高めることが重要です。」
更新内容と新機能
Elements XMの新バージョンでは、多くの機能が強化されています。特に、クラウドの可視性向上とIDエクスポージャーの詳細な分析機能が加わり、ハイブリッド環境全体にわたる複雑な攻撃経路の特定が容易になりました。Luminenとの統合により、脆弱性への対応に必要な時間が大幅に短縮されるほか、ローカライズされた情報に基づいて修復手順が提供されるため、企業は迅速に対応できるようになります。
また、Elements XMはSIEM統合のためのAPIベースのセキュリティイベントエクスポートや、経営層向けの包括的なレポート、効率的なサービス提供のためのプレイブックといった多彩なツールをパートナーに提供します。これにより、導入を開始した瞬間からElements XMの価値を実感できるような整ったサポート体制が整っています。
ウィズセキュアの担当者は、今回のアップデートが特にパートナーの視点から設計されていることを強調しています。その目的は、パートナーがスケーラブルで効率的なエクスポージャー管理サービスを提供できるようにし、重要な脅威の優先順位付けや対応を容易にすることです。また、報告機能を通じて、企業内の経営層に対してサービスの効果をわかりやすく示すことも可能になりました。
従来の脆弱性管理を超えて
Elements XMは、従来の脆弱性管理の枠を超え、攻撃パスモデリングや脅威インテリジェンス、資産コンテキストを組み合わせ、誤った構成のクラウドサービスや公にされたID、ラテラルムーブメントによるリスクを特定します。これにより、最も重要なリスクを明確にし、企業が直面する脅威に対処するための具体的な手段を提供します。
追加された機能
- - API経由でチケットシステムやSIEMにElement XMの推奨事項を送信
- - 経営層向けレポートでエクスポージャー管理のバリューを要約表示
強化された機能
- - Luminenのローカライズされた修復手順によりElements XMの効率性が向上
- - 最新のクラウドおよびID脅威に対する防御の強化
- - 新しい製品デモ環境での迅速な価値実証
- - シンプルなElement XMオンボーディング経験
ウィズセキュアのエクスポージャー管理ソリューションについての詳細は、公式サイトにてご覧いただけます。 まずは、
WithSecureのElements Exposure Managementをチェックしてみてください。