大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」
2025年に開催される大阪・関西万博は、“いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマに、シグネチャーパビリオンの一つとして「いのちの遊び場 クラゲ館」が設置されます。このパビリオンは、多様性や創造性を大切にし、年齢や言語、身体的な違いを越えて、誰もが自分自身を表現できる場を目指しています。プロデュースを手がける中島さち子氏は、音楽家であり数学研究者、STEAM教育者でもあり、さまざまな分野での経験を生かして、来場者に“いのちの力”を感じてもらうことを願っています。
先住民ウィークとの連携
「クラゲ館」は、2025年8月4日から10日までの期間に開催される「テ・アラティニ先住民ウィーク」と密接に連携しています。このウィークは、先住民文化や価値観を多様な方法で紹介し、世界の先住民の声を中心にした対話と交流の場を提供することを目的としています。この取り組みは、先住民の文化や知恵を理解し、現代の私たちが忘れてはならない「いのちの根っこ」を見つめ直す機会を提供します。
イベントの内容
Dialogue on Life
8月4日には「いのちを考える会」と題したトークイベントが開催されます。このセッションでは、クラゲ館が掲げる「平和と人権」をテーマに、共に生きるための感性や創造性について探求します。LGBTQ+活動家や脳科学者など、多角的な視点から多様性を考え、分断を越える力を見つめ直す場が提供されます。
いのちの祭り~World Life Band~
さらに、8月6日には「いのちの祭り」が行われ、さまざまな先住民文化のパフォーマンスが披露されます。特に、カメルーンのバカ族やニュージーランドのマオリによる伝統的なパフォーマンスは、観客に感動を与えることでしょう。
いのちミュージックフェス
また、8月9日と10日には「いのちミュージックフェス」が行われ、オープニングアクトとして“World Life Band”が登場します。このイベントでは、上質な音楽体験を通じて、異なる文化が交わり、互いのために生きる喜びを共有します。
未来へのビジョン
「いのちの遊び場 クラゲ館」とテ・アラティニ先住民ウィークのコラボレーションは、文化や経済、コミュニティ、環境の融合を促す重要な取り組みです。中島さち子氏と国立民族学博物館名誉教授の吉田憲司氏が協力し、このビジョンを実現すべく多くの努力を重ねています。彼らは、先住民文化を紹介することが我々の未来にどのように貢献できるかについて、真剣に考えています。
この取り組みを通じて、見えてくるのは「つながりと配慮」という先住民の倫理です。このコンセプトは、今回の大阪・関西万博をもっと特別なものにすることでしょう。
終わりに
このような多様なイベントを通じて、私たちは先住民文化に触れ、理解を深めるチャンスを持つことができます。大阪・関西万博は、単なる展示の場ではなく、文化の可能性を広げる架け橋としての役割を果たしているのです。今後もこの一大イベントから目が離せません。