FUSIONが海洋プラスチックを利用した2025年年賀状を発表

環境意識を高める年賀状

デジタルエージェンシーの株式会社FUSIONは、2025年の年賀状を特別にデザインしました。この年賀状は、海洋プラスチックを再利用して作成されたもので、環境保護や社会的意識を向上させることを目指しています。FUSIONは「デジタル」と「クリエイティブ」を融合させ、新しい提案をする企業として知られています。今回の年賀状制作は、持続可能な社会の実現に向けたその姿勢をさらに強化するものとなっています。

年賀状の概要

2025年の年賀状は、海洋プラスチックごみを主な素材として使用し、一部には家庭から出たプラスチックが含まれています。このプロジェクトは、鹿児島県南さつま市にある福祉施設であるNPO法人ふうがと協力し、障害のあるクリエイターたちがアップサイクルに取り組むブランドfuunoと共同で実施されています。これにより、単に年賀状を送るだけでなく、貴重な環境意識の啓発にもつながります。

年賀状の表面

fuunoについて

fuunoでは、障害のあるクリエイターたちが自立を目指しながら、プラスチックごみのアップサイクルに取り組んでいます。この団体の製品は、洗浄から色分け、破砕、成形、仕上げ、ラッピングまで、一連の工程が全て手作業で行われます。fuunoが提供する素材を使った年賀状は、一つ一つが異なる色や形を持っており、ユニークな作品となっています。

年賀はがきの特徴

年賀状の切手には、海洋生物への配慮が込められ、「ウミガメ」をモチーフとしたオリジナルデザインが採用されています。また、宛名シールも特徴的で、プラスチック製のはがきを分別して捨てることができるように、はがしやすいものが選ばれています。リサイクルを促す文言も記されており、受け取った人々にさらなる意識づけを行います。

海洋プラスチック問題

海洋プラスチックごみは、毎年約800万トン以上が海に流れ込み、深刻な問題を引き起こしています。海洋生物は誤ってプラスチックを摂取し、消化器官が詰まったり、袋に絡まって命を落とすことがあります。また、マイクロプラスチックが食物連鎖の中に入り込み、最終的には人間の身体にも影響を与えています。FUSIONはこの問題を重く受け止め、地域社会にも啓発活動を通じて理解を促進しています。

企業概要

株式会社FUSIONは、2020年に設立され、デジタルとクリエイティブを基盤にした新しいマーケティング手法を提案しています。代表取締役の前田遼介氏は、若年層向けのプロモーションに特化した実績を持ち、様々な事業を支援しています。FUSIONが展開するプロジェクトは、いずれも社会的意義を持ち、多くの人々に影響を与えています。