変形卓球台の魅力
2018-11-19 11:00:55
変形する卓球台でパラ卓球の魅力を体感!選手たちの挑戦
変形する卓球台でパラ卓球の魅力を体感!選手たちの挑戦
近年、パラスポーツへの理解が深まりつつありますが、依然として観戦経験は1%に留まっているという衝撃のデータがあります。これは、一般の人々が障がい者スポーツに触れる機会が限られているからです。そんな中、変形する卓球台が登場し、より多くの人にパラ卓球の楽しさを知ってもらうための新しい試みが進められています。
卓球台の変革
この新しい卓球台は、選手たちの視点から設計されており、各選手の障がいや特性に応じた形状に変形します。目の前の卓球台が、選手の感じる障がいを「可視化」し、プレーの難しさや独自のスタイルを理解してもらうきっかけとなります。具体的には、これまでの卓球台に比べて、選手自身が体感している「距離感」や「スペース感覚」を反映させることで、観客にリアリティを持った体験を提供します。
選手の声を聞く
岩渕幸洋選手の挑戦
岩渕選手は、生まれつき障がいを持ち、特に左足にハンデを抱えています。そのため、卓球台の左側が非常に長く感じられると言います。彼は、左足の動きが制限されているため、攻撃的なプレーを目指しつつも、一歩踏み込む勇気が必要だと語ります。「この卓球台によって、私がどう見えているかを知ってもらえるかもしれない」と、彼は期待を寄せています。
茶田ゆきみ選手の視点
次に、茶田選手は車椅子での卓球をプレーし、動きの制約がある中で活躍しています。彼女は「ネット際のボールが遠く感じる」と語り、奥行きのある卓球台がどれほどの難しさをもたらしているかを実感しています。「健常者には伝わらない感覚を体験してほしい」と語る彼女の声は、より多くの人にパラ卓球の厳しさを理解してもらうためのものです。
八木克勝選手の思い
八木選手は手の動きが制限されているため、足のフットワークを生かしてプレーに挑んでいます。「卓球は子供からお年寄りまで楽しめるスポーツ」と彼は話し、卓球を通じて多様性を広める重要性を訴えます。「変形する卓球台を使うことで、もう少しで届くという経験をしてほしい」と、彼はさらなる意義を強調しています。
開発者の思い
変形する卓球台は、ただの競技用具ではありません。開発者は「競技用のためにはきちんとバウンドすることが重要」とし、最新技術を使って卓球台を整えています。この卓球台は、プレーヤーの個性を表現する舞台となり、より豊かなプレーを実現します。競技者たちの努力と、パラ卓球に対する理解が深まることで、スポーツの魅力が一層広がるでしょう。
最後に
変形する卓球台は、観客にとって新しい視点や体験を提供するだけでなく、選手にとっても新たな表現の場を拓くことが期待されています。パラ卓球の世界を知り、選手たちの努力を応援するためにも、ぜひ一度、その目で見ていただきたいです。この挑戦が多くの人に影響を与え、障がいを持つ選手たちの輝かしい未来につながることを願っています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 日本肢体不自由者卓球協会
- 住所
- 東京都港区赤坂1-2-2日本財団ビル4F
- 電話番号
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