明治大学平和教育登戸研究所資料館が、2024年11月20日(水)から2025年5月31日(土)までの期間、特別企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備—女の子たちの戦争—」を開催します。この展示は完全入場無料で、多くの方に歴史的なテーマに触れていただける機会となります。
展覧会の背景と目的
時は1944年から1945年、日本が戦争の激化を迎えていたころ、登戸研究所は日本陸軍の指示のもと、風船爆弾の開発を進めていました。この兵器は、アメリカ本土に直接攻撃を加えることを目的としており、陸軍はこれを「決戦兵器」と呼んでいました。この企画展では、風船爆弾の開発や製造過程、特に多くの女学生たちが関与していたことに焦点を当てます。
戦争の悲劇の背後には、当時の女性たちの知られざる苦労がありました。彼女たちの役割を掘り下げることで、歴史の中に埋もれていた声を呼び起こすことを目的としています。また、展示では、風船爆弾に搭載される予定だった兵器や、最終的に爆弾と焼夷弾が使用された経緯についても詳細に解説されます。
企画展の内容
この企画展では、9300発に及ぶ風船爆弾の発射に関する資料や写真も展示され、その歴史的な経緯を視覚的に体験できるほか、登戸研究所が本土決戦の準備を進めていた状況についても言及します。さらには、戦争末期における証拠隠滅の指示など、残された資料からその詳細を明らかにしていきます。
関連イベント
企画展に関連して、2つの重要なイベントが予定されています。
1.
リバティアカデミーオープン講座
本企画展に関して、近現代史の専門家による講演が行われます。開催日は2024年12月14日(土)で、会場は明治大学生田キャンパス中央校舎です。定員は270名で、事前予約が必要です。
2.
企画展展示解説
館長による展示解説会も行われます。各解説日は2025年の各月の第一土曜日に設定されており、定員は20名の先着順です。参加希望者は事前に申し込む必要があります。
主催とサポート
この特別企画展は明治大学平和教育登戸研究所資料館が主催し、川崎市と川崎市教育委員会の後援を受けています。歴史を振り返り、未来に向けた平和教育の重要性を再認識する良い機会となるでしょう。
最後に
本企画展は、歴史を知るだけでなく、女性の視点から戦争を考える貴重な機会となります。ぜひ多くの方々に足を運んでいただき、この重要な歴史を未来へ伝えていきましょう。