エプソンアトミックスが欧州市場での存在感を強化
2025年4月1日、セイコーエプソンのグループ会社であるエプソンアトミックス株式会社が、ドイツのEpson Europe Electronics GmbH(EEG)とパートナーシップを組み、ミュンヘンに新たな販売拠点を設立しました。この新しい拠点は、欧州における金属粉末ビジネスの拡大を目指すものです。
エプソンアトミックスは、高機能金属粉末や金属射出成形部品(MIM)を手がける企業で、IT機器や自動車部品、医療機器などの分野で多岐にわたる電子部品の原材料として利用されています。特に最近は、5G通信や自動運転技術などの最先端領域における電子部品の需要が高まっており、これに応じた金属粉末の必要性も増加しています。EU市場内では、3Dプリンター向けの金属粉末需要が急増するなど、今後の市場ポテンシャルは一層明るいといえます。
これまで、アトミックスは日本から直接欧州市場にアプローチしていましたが、日本と欧州の距離や時差が優れた顧客対応の障害となっていました。この課題を解決するために、EEGとの連携が重要な役割を果たします。EEGは1989年に設立され以来、欧州での半導体および水晶デバイス製品の営業と技術サポートを通じて35年以上の実績を持っています。
新たなミュンヘン事務所の設立により、アトミックスはEEGの資源を活用し、欧州の顧客に対する販売・サービス機能の強化を図ります。この協力によって、迅速な製品供給や効果的なアフターサービスを実現し、顧客満足の向上を目指します。
エプソンアトミックスミュンヘン事務所の基本情報
事務所の名称は「エプソンアトミックスミュンヘン事務所」で、所在地はドイツ・ミュンヘンのRiesstrasse 15に位置しています。事業内容は、欧州における金属粉末および金属射出成形部品の販売とサポートです。新たな拠点の立ち上げは、エプソンアトミックスにとって今後の成長の大きな一歩です。これにより、さらなるビジネス展開が期待されます。
エプソンアトミックスミュンヘン事務所は、お客様との緊密な関係を築き、需要の変化に柔軟に対応していく取り組みを進めていく予定です。今後の展開が注目される中、欧州市場での競争力を高めていくことが求められています。