VRを活用した水没車両救助訓練が天童市で開催される

VRを活用した水没車両救助訓練が天童市で開催

6月20日、山形県天童市において、JAF（一般社団法人日本自動車連盟）山形支部が、山形県警察本部警備部及び天童警察署と協力して「水没車両からの救出救助訓練」が実施されました。この訓練は、全国的な豪雨災害の増加を受けて、緊急時における救助活動を円滑に行うことを目的としています。

訓練の背景と目的

近年、集中豪雨の影響でアンダーパスが冠水する事故が多発しており、これによる水没車両の救助活動は重要な課題となっています。そんな中、JAF山形支部は、警察官や消防署員、天童市職員約30名を対象にした救助訓練を実施。特に、水没した車両からの脱出方法に焦点を当て、実践的な技術を身につけてもらうことを目指しました。

訓練の内容

訓練は二部構成で行われました。まずは座学講座から始まり、水没車両の危険性についての説明が行われました。JAFの講師が水の影響や安全対策について詳細に解説しました。次に、VR機材を用いた疑似体験が実施され、参加者は実際に水没車両から脱出するプロセスをリアルに体感しました。

実地訓練では、冠水したアンダーパスに見立てた場所で実践が行われ、参加者は意図的に仕組まれたシナリオに則り、運転手が水没した状況を想定して救助活動を進めました。今回の訓練は、実際の環境に近い条件下で行われ、参加者は緊急時の判断力や協力の重要性を学びました。