パラ・パワーリフティング大会が京都で盛況に終了
2025年6月28日から29日の2日間、京都府城陽市にあるサン・アビリティーズ城陽で「第8回チャレンジカップ京都」が開催されました。この大会では、日本全国から優れた選手が集まり、熱戦を繰り広げました。そして大きな話題となったのは、男子97Kg級の田中翔悟選手の驚異的なパフォーマンスです。
男子97Kg級田中翔悟選手の快挙
田中選手は、試合中にこれまでの日本記録171Kgを24Kgも上回る195Kgを成功させ、新たな日本新記録を樹立しました。この偉業により、会場は盛り上がり、観客の歓声が響き渡りました。彼は初めの試技で180Kgを失敗し、自身の思惑とは異なる展開となりましたが、その後の試技において見事に挽回しました。
「家族や仲間にかっこいい姿を見せられて本当に嬉しい」とコメントした彼。この成功は、彼自身の努力の賜物であり、さらに世界選手権で大堂選手の記録198Kgを越える決意を示しています。
世界選手権デビューをつかんだ日野雄貴選手
男子80Kg級では、日野雄貴選手が際立ったパフォーマンスを見せました。彼は178Kgを目指しましたが、試技は失敗となりました。しかし、その努力が評価され、選手選考委員会から世界選手権の日本代表メンバーに選出されました。「ハードで楽しい試合でした」と振り返る日野選手、次回の大会では自己ベスト更新を狙っています。
女子55Kg級中村光選手の活躍
女子55Kg級の中村光選手も素晴らしい成績を収め、最優秀選手賞を獲得しました。彼女は日本新記録73Kgを成功させましたが、世界選手権の派遣標準記録には届きませんでした。しかし、今大会の成果は大きく、次回への意気込みを感じさせます。「75Kgも必ず成功させたい」と彼女は語ります。
選考状況と今後の展望
大会後、選手たちのさらなる挑戦が待っており、10月のエジプトでの世界選手権への出場を目指す選手たちにとって、今回のチャレンジカップは重要な舞台となりました。出場選手たちは、今大会の結果を糧にさらなる成長を遂げることが期待されています。
「選手たちの努力が結実した良い試合だった」と吉田進強化委員長がコメントしています。選手の結果に喜びや悔しさがあったことにも配慮し、次回の挑戦へ向けての努力を促していました。
実行委員長の感謝の言葉
佐藤勇介チャレンジカップ大会実行委員長は、「無事に大会を終えられたことに安堵している」とし、サポートしてくれた人々への感謝の意を表しました。選手たちが今後のパフォーマンス向上に向けて努力を継続し、より良い支援をしていく所存です。
次回の挑戦と成長を期待し、パラ・パワーリフティングの未来に光を当てる大会となったことは間違いありません。日本代表選考の行方にも注目が集まります。