三井不動産、PRIDE指標2025で最高評価
三井不動産株式会社が、LGBTQ+に関する取り組みである「PRIDE指標2025」において最高評価の「ゴールド」に認定されたことを発表しました。この指標は、日本国内の企業や団体のLGBTQ+への取り組みを評価するもので、2016年に策定されたものです。特に多様な価値観や才能が集まる職場の実現に向けた禁止策や制度の整備が評価の対象となります。
D&I推進の重要性
三井不動産グループは、自社の「ありたい姿」を実現するために「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を重要な経営戦略として位置付けてきました。多様性のある人材がそれぞれの能力を発揮できる職場環境を整備することは、企業としての競争力を高める要因と考えています。企業としての成長には、人材という資源が欠かせず、多様な視点を取り入れることで新たな価値創造を目指しています。
LGBTQ+への具体的な取り組み
具体的には、以下のような取り組みが行われています。まず、性別に基づく差別禁止を明確にしたコンプライアンス方針が策定され、全従業員に周知されています。また、LGBTQ+に関する相談窓口が社内に設置されており、従業員が安心して相談できる環境が整えられています。
さらに、全社員を対象としたLGBTQ+に関するe-learningプログラムも実施されています。これは基礎知識を学び、当事者の体験談を聴くことで、理解を深めることを目的としています。また、LGBTQ+ハンドブックが社内で公開され、関係制度についての情報を提供しています。
社会貢献活動と理解促進
三井不動産は、プライド月間に合わせたLGBTQ+の理解促進イベントも開催しています。今年の6月には、東京ミッドタウン八重洲でトークイベントを実施し、多くの参加者が集まり、LGBTQ+への理解を深めました。加えて、SDGsをテーマにした夏休みイベントでも啓発用のリーフレットやアライステッカーを配布し、意識啓発に努めています。このような活動は、企業としての継続的な社会貢献の一部であり、今後もその取り組みを拡大していく方針です。
未来に向けての展望
三井不動産グループは、「共生・共存・共創」の理念を掲げており、社会的価値と経済的価値の両立を目指しています。2024年4月の新グループ経営理念策定時には、D&Iや環境との共生、安全・安心に関する課題に特に注力していくことが決まりました。これにより、さらなるサステナビリティの実現が期待されています。今後も多様性を尊重し、LGBTQ+に対する理解と支援を続けていくことを約束している三井不動産。企業理念の通り、持続可能な社会に向けて邁進していく姿勢が、今回の評価に繋がったと言えるでしょう。