「第24回キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展」の開催
障がいを持つ子どもたちのアートの才能を育むための「第24回キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展」が、12月4日から来年5月6日まで、日本の7つの会場で開催されます。このイベントは、三菱地所株式会社が主催し、文部科学省及び各地域の社会福祉協議会の後援を受けて行われます。
アートコンクールの目的
「キラキラっとアートコンクール」は、2002年にスタートし、毎年多くの障がいのある子どもたちが参加しています。このコンクールの狙いは、子どもたちが自らの表現力を発揮し、その可能性を広げることです。特に、国内初の障がい者アートライブラリー「アートビリティ」の協力を得て、現在までに多くの才能が発掘されています。アートビリティは、障がいのあるアーティストの作品を収集し、世に広める役割を担っており、現在約200名の作家による6,500点の作品が保管されています。
作品展の概要
今回の作品展では、874作品の中から選出された優秀賞50作品が展示されます。応募作品は、北海道から沖縄までの40都道府県から集まり、それぞれが自由なテーマで表現されています。本作品展の初日には受賞者のつどいをオンラインで開催し、受賞者や関係者が集まります。
各会場では、来場者が子どもたちへのメッセージを送ることができ、受賞者に直接届けられます。これは子どもたちの励みとなり、今後の創作活動において良い影響を与えることでしょう。また、全応募作品はコンクールのホームページでも公開されます。
作品とその評価の背景
各審査員からは、応募作品に対して様々な評価が寄せられました。画家であり東京芸術大学名誉教授のOJUN氏は、応募作品の多様性や子どもたちの意思が込められた表現に感銘を受けたと述べています。彼は、自分自身を絵で表現しようとする意志が見える作品に特に感心を抱いたようです。
また、東京工芸大学名誉教授の福島治氏からは、このコンクールが全国の才能を広く発掘し、支援する重要なプラットフォームであるとの意義が語られました。彼は、創作活動を通じて社会参加を促進する仕組みについての研究を行っています。
今後の展望
三菱地所は、このコンクールが子どもたちにとってかけがえのない経験を提供し、芸術活動の楽しさを広げることを期待しています。また、審査員らも今後さらなる才能の発掘と支援に向けた取り組みを続ける意向を示しています。
アートを通じて、障がいのある子どもたちが社会での存在感を増し、その才能を伸ばす機会が創出されることを願ってやみません。今回の「キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展」は、その一歩となることでしょう。
開催スケジュール
1.
高松高松空港:12月4日~10日
2.
広島美術館:12月18日~24日
3.
名古屋大名古屋ビルヂング:2026年1月9日~15日
4.
札幌マルヤマクラス:2026年1月23日~29日
5.
仙台泉パークタウン:2026年2月6日~12日
6.
福岡MARK IS:2026年2月20日~26日
7.
東京三菱一号館美術館:2026年3月19日~5月6日
各会場での入場は無料です。アートに興味のある方々、ぜひ足を運び、子どもたちの素晴らしい才能をご覧ください。