積水樹脂、騒音対策の新たな一歩
積水樹脂株式会社が製造した道路・鉄道向けの騒音対策製品、「長耐久ガラスコーティング透明板」が、国土交通省が管理運営する新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました。この製品は、長年の研究と開発の成果であり、今後の公共工事において非常に重要な役割を果たすと期待されています。
騒音対策の新たな時代
当社は、1971年に高速道路向け防音壁の開発を開始し、以来道路や鉄道等の騒音対策製品を手掛けてきました。近年、騒音に対する対策だけでなく、眺望性や日照対策のニーズも高まっています。この要求に応えるために生まれたのが「長耐久ガラスコーティング透明板」です。
この透明板はポリカーボネート板の表面に特殊なガラスコーティングを施すことで、従来の透明板が抱えていた紫外線劣化や傷による眺望性能の低下を大幅に抑制します。具体的には、促進耐候性試験において、本製品は10,000時間経過後でも黄変が抑えられ、眺望性能を維持することが実証されました。この優れた耐候性能は、従来品と比べて2倍以上とされ、ライフサイクルコストの向上が見込まれています。さらに、雨水によるセルフクリーニング機能も備えており、土木用防汚材料Ⅲ種基準に適合しています。
実績と今後の展望
「長耐久ガラスコーティング透明板」は、NEXCO名古屋第二環状自動車道や西九州新幹線など、さまざまなインフラに採用されています。今後も当社は、革新的な技術開発を続け、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していく意向を示しています。
NETISとは
NETISは、新技術を活用促進するための情報データベースです。公共工事においてNETISに登録された技術を提案し、実際に工事で活用された場合には成績評定での加点対象となる制度です。
最近の登録情報としては、NETIS番号はKK-240044-A、登録日は2024年8月5日です。詳しい情報は
こちらから確認できます。
これからの取り組み
積水樹脂は、1954年の創業以来、社会の安全と快適さを向上させる製品を提供してきました。「社会の景色に、安全と心地よさを。」というスローガンのもと、これからも技術革新を通じて、公共・民間の幅広い分野での事業展開を図っていきます。今後の製品開発や取り組みにもご期待ください。