月1回以上給油は83%!ガソリンスタンド利用の実態とは?
GfK Japanが実施した「ガソリンスタンドの利用状況に関する調査」の結果が発表されました。月2回以上車を運転する18歳~69歳の男女4,665人を対象とした本調査では、現代のガソリンスタンド利用に関する興味深い実態が明らかになりました。
給油頻度は月1回以上が主流、満タン給油が人気
調査によると、最も多い給油頻度は「月1回程度」で35%、次いで「月2~3回程度」が34%という結果でした。週1回以上の給油を含めると、月に1回以上給油をしている人は全体の83%にのぼります。
給油の仕方では、「満タンまで給油する」が76%を占め、金額を決めて給油する人は19%でした。満タンまで給油する人の平均金額は「3,001円~4,000円」が28%、金額を決めて給油する人は「2,001円~3,000円」が36%と、金額帯に差が見られました。
ガソリンスタンドは「自宅の近さ」が重要、複数店舗利用は価格重視
普段利用しているガソリンスタンドについて、「1店舗のみ」と回答した人は52%と半数を超え、年齢層が高くなるほど決まった店舗を利用する傾向が見られました。
最もよく利用しているガソリンスタンドの理由としては、「自宅の近くにあるから」が72%と圧倒的に多く、次いで「ガソリン・軽油の価格が安いから」が28%、「車で入りやすい場所にあるから」が21%という結果でした。
複数店舗を使い分けている人の場合は、「車で入りやすい場所にあるから」という理由を挙げる割合が高く、通勤や買い物ルート上の利便性を重視していることがうかがえます。
最も利用している店舗以外で給油する理由としては、「その店舗の方がガソリン価格が安い時」が42%を占め、価格に敏感な利用者が多く見られました。また、「プレゼントやキャンペーン」や「クーポンが届いた」という理由も17%と15%と、お得な情報に目を向ける傾向も確認されました。
洗車機利用が51%、給油以外のサービスも活用
給油以外のサービス利用経験では、「洗車機」が51%と半数以上を占め、オイル交換が28%、タイヤ購入・交換が24%という結果でした。給油頻度が高くなると、こうしたサービスの利用率も向上する傾向が見られました。
オイル交換やタイヤ購入・交換をガソリンスタンドで行う理由は、「価格が安いから」「自宅や勤務先から近いから」が多く挙げられましたが、車のコーティングや手洗い洗車では「店員やスタッフの対応が良いから」という理由が他のサービスより高くなっていました。対応の良さが「愛車を丁寧に扱ってくれそう」という印象を与え、利用意向を高めていると考えられます。
ガソリン価格高騰の影響は?
近年、ガソリン価格が高騰していますが、ここ1年の給油頻度については「あまり変わらないと思う」と回答した人が75%でした。しかし、「減ったと思う」と回答した人が「増えたと思う」と回答した人を上回っており、給油頻度は減少傾向にあると考えられます。
その背景には、車での外出の変化があり、「近場の外出が減ったと思う」が18%に対し、「遠距離ドライブ、旅行が減ったと思う」が37%と、遠出を控える傾向が強まっているようです。特に若年層では、遠距離ドライブや旅行が増えたという回答が多く、世代間でガソリン価格高騰の影響が異なることが明らかになりました。
まとめ
今回の調査結果からは、ガソリンスタンド利用は「自宅の近さ」や「価格の安さ」が重要な要素であることが分かりました。また、給油以外のサービスも利用されている一方で、ガソリン価格高騰の影響で車での外出を控える傾向が見られるなど、今後のガソリンスタンドのビジネスモデルにも変化が求められるかもしれません。