新たな交流の場「メタバース企業説明会」
近年、企業と学生の交流方法が多様化していますが、今回の「仙台青葉学院短期大学 学生プロデュース!メタバース企業説明会」は、そのトレンドを一歩進める試みです。2025年2月28日に行われたこのイベントは、株式会社フォーバルと仙台青葉学院短期大学が共同で企画したもので、オンラインのメタバース空間を利用した新しい形の企業説明会です。
フォーバルと仙台青葉学院の連携
フォーバルは、企業のESG経営を可視化しながら支援する次世代経営コンサルタント集団であり、ESGに基づく経営の重要性を広めています。また、仙台青葉学院短期大学と締結した産学包括連携協定により、地方の産業活性化やDX人材の育成に貢献することを目指しています。このイベントも、その取り組みの一環です。
オンライン空間での交流
メタバース空間「オリナスメタバース」をとおして、参加した企業はリアルタイムで学生と対話を行い、従来の企業説明会では考えられなかった新たな体験が提供されました。企業側は、各社の経営者や人事担当者が直接メタバースのステージに上がり、10分間で自社の理念やビジョンを学生に伝える貴重な機会を得ました。
エンゲージメントを強化
参加学生は、ただ受動的に話を聞くだけでなく、企業のプレゼン中にリアクションボタンを使って反応することが可能でした。このように、双方向のコミュニケーションを図ることで、より一層のエンゲージメントを感じられる形式に仕上がりました。プレゼン中には学生たちから活発な質問も寄せられ、求める人材像や在宅勤務制度についての理解が深まりました。
クイズも盛り上がる、特徴的な参加特典
また、企業のプレゼンに基づいたクイズも用意され、参加者がメタバース環境の中で楽しみながら参加できる仕組みが整っています。ビジネスにおける知識を競い合うことで、学生と企業の距離感も縮まる狙いです。さらに、参加企業はオンライン面談会やインターンシップへの参加特典を提供し、学生たちは実務経験を積むチャンスを得ることができます。
参加企業の反響
登壇した企業からは、「このメタバース空間は特異な体験であり、学生との接点を持つ貴重な機会になった」との感想が寄せられました。また、初めてのメタバース体験だったという企業も多く、新しい技術を体感できたことに感謝の意を示していました。企業は、今後もこのような機会を通じて学生と関わることに意欲を見せています。
学生の反応と今後の展望
実行委員として参加した仙台青葉学院短期大学の学生たちは、「このような体験を就職活動に生かしたい」との言葉が印象的でした。メタバースによる企業説明会は、リアルかつ親しみやすい環境を提供し、地方創生や人材育成に重要な役割を果たす可能性を示しています。今後もフォーバルは、この新しい取り組みを進化させていくことでしょう。
まとめ
今回のメタバース企業説明会は、企業と学生の新しいマッチングの場として成功を収めました。デジタル環境の中で新たな交流が生まれることで、参加者にとって価値ある体験を提供できたと考えられます。フォーバルと仙台青葉学院短期大学の今後の活動にも期待が高まるばかりです。