Z世代への新しいアプローチ
京都精華大学デザイン学部とタキイ種苗株式会社が手を組み、生徒たちのアイデアから生まれたのがボードゲーム「farmer life ふぁーまー らいふ」です。このゲームは、一般社団法人知恵産業創造の森の協力を受け、「種まく×未来」プロジェクトの一環として制作されています。「種まく×未来」は、若い世代に園芸の魅力を伝え、実際に野菜を育てる楽しさを学べるようにすることを目的としています。
プロジェクトの第一弾としては、特に若い世代をターゲットにしたWEBコンテンツ「性格診断 あなたの性格はどんな野菜と似ている?」が公開され、今回のボードゲームはその後に続く形となりました。本ゲームは、特に園芸経験が少ない人々でも手軽に楽しめるように設計されており、野菜の栽培過程を楽しく学べる要素が盛り込まれています。
ボードゲームの魅力
「farmer life ふぁーまー らいふ」は、サイコロを振ってコマを進めながら、農作業の過程を疑似体験できる知育玩具です。プレイヤーは、2人から4人で楽しめるこのゲームを通じ、野菜栽培の基礎を学ぶことができます。対象年齢は8歳以上と設定されていますが、大人も楽しめる内容になっています。
ゲームの中では、「種」「芽」「花」「青果」といった段階を経て、実際に育てる過程を追体験できます。途中で出会うイベントには、「水やり」や「草刈り」といった栽培促進アクションに加え、「遅霜」や「猛暑」、「害獣」といった障害も待っており、リアルな栽培シミュレーションを実現しています。これにより、季節による育成ペースの違いや資材の活用法についても自然と学ぶことができるのです。
また、最後には「マーケット」で収穫した野菜を販売する特別イベントが待っており、出荷量によって変動する野菜の価格を見極める駆け引きも楽しめる要素となっています。このように、ゲームを通じて農業の課題や楽しみを学ぶことで、興味を持ってもらうことが狙いです。
販売情報
この新感覚のボードゲーム「farmer life ふぁーまー らいふ」は、2025年4月23日よりタキイ種苗株式会社の公式通販サイトで販売開始されます。価格は税込7,800円(送料込み)で、手軽に購入できる価格帯も魅力の一つです。
ゲームはオンライン購入だけでなく、家庭でも友人や家族と一緒に楽しめる教材としても最適です。県の近隣に住む方々や、園芸に興味がある親子にぜひご紹介したい商品の一つとなっています。
この取り組みを通じて、タキイ種苗と京都精華大学が目指すのは、若い世代が園芸に親しみ、将来的に自分たちで育てた野菜を楽しむ機会が増えることです。「farmer life ふぁーまー らいふ」は、そのスタート地点として大きな役割を果たすことでしょう。