リハビリアプリ開発
2023-02-28 19:26:50
福島県立医科大学が脊椎手術後リハビリアプリ開発を開始
脊椎手術後のリハビリテーションの新たな時代
福島県立医科大学会津医療センターは、脊椎手術を受けた患者のための新たなリハビリテーション手段として、遠隔医療用アプリの開発に着手しました。この取り組みは、特に退院後のリハビリを続けにくい高齢者に向けたもので、医療機関との距離や通院の負担を軽減することを目指しています。
脊椎疾患の現状
脊椎疾患には、腰椎・頚椎の椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症などが含まれます。これらの疾患は慢性腰痛を引き起こし、日本国内には約1086万人の顕在患者が存在します。2021年の統計によれば、手術ケースも10万件近くに及び、その数は心臓手術の次に多いことがわかっています。
手術後はリハビリの重要性が増しますが、特に高齢細胞を持つ患者は退院後のケアを受ける際、周囲の協力が必要です。そのため、リハビリに取り組む意欲が低下するケースも少なくありません。
遠隔医療アプリの可能性
新たに開発される遠隔医療用リハビリアプリでは、患者は自宅に居ながらにして医師やリハビリテーション技師との双方向コミュニケーションができます。これにより、通院時と同じレベルのリハビリが実現し、患者自身がリハビリに積極的に取り組む環境を整えます。
福島県立医科大学整形外科学講座の主任教授、白土修先生も「脊椎手術後のリハビリテーションの継続を支援する新たな治療機会になる」とコメントしています。これは、退院後に運動能力が下がることを防ぐための画期的なアプローチと言えるでしょう。
医療現場のニーズ
フクシマ県立医科大学のリハビリテーション科の遠藤達矢技師は、退院後にリハビリを続けられない患者が多い現状について言及。月に一度の来院だけでは不十分なため、遠隔医療アプリの開発は、医療現場のニーズを反映したものと言えます。
株式会社U Tヘルステックの取り組み
このプロジェクトを進めるのは、2022年に設立された医療系スタートアップ、株式会社U Tヘルステックです。彼らは、臨床試験で効果が証明された医療機器の開発を手掛け、今回のアプリ「Panopticon」を初の製品として提供します。今後も術後リハビリに特化した開発を進める予定です。
高齢化社会に対応するために、医学界は今後も新たな治療方法を模索し続けます。この遠隔医療アプリは、医療とテクノロジーを融合させた新しいリハビリの形を提供する、期待が高まる取り組みの一つです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 UTヘルステック
- 住所
- 福島県福島市三河南町1番20号コラッセ福島6階
- 電話番号
-
024-525-4050