PANCETTA第13回公演「蝉」が放つ生命の煌めき
2022年8月19日から22日まで東京の下北沢・駅前劇場で上演されたPANCETTAの第13回公演「蝉」。舞台は、夏の猛暑の中で命を燃やすかのように存在感を示す出演者たちによって彩られます。
舞台の魅力
作品のキービジュアルは、スーツを脱ぎ捨てる人々の姿を描いた印象的なもの。キャッチコピーには「何したっていいだろう、たった七日なんだから」と書かれ、短い命の中での葛藤と激情が表現されています。この短期間で何ができるのか、彼らの声が大空に響き渡ります。
フォーマットと出演者
PANCETTAの公演は少数の出演者と生演奏が大きな特徴。今回は佐藤竜、新行内啓太、瞳、一宮周平の4名が出演し、音楽としてピアノ、ヴァイオリン、ベースが加わるという贅沢な構成です。音楽が場面をより引き立て、観客の心を掴む瞬間が数々生まれます。
脚本と演出を手がけた一宮周平氏は、独自の視点で身体表現を探求し、感情の深いところへと誘います。観客はただの傍観者ではなく、舞台の空気を共にしながら、物語に引き込まれていくことでしょう。
公演内容の詳細
公演は以下のスケジュールで行われました。
- - 8月19日(金) 19:30
- - 8月20日(土) 13:00 / 18:00
- - 8月21日(日) 13:00 / 18:00
- - 8月22日(月) 15:00
開場はそれぞれの開演45分前、客席は30分前に開かれるという丁寧な配慮もあり、観客は余裕を持って入場することができます。
チケット情報
チケットは7月17日から販売が開始され、前売り価格は4,000円、当日は4,500円、ペア券は7,500円で提供。U22対象の特別価格もあり、若い観客層にも優しい設定が施されています。かんたんに購入できるオンラインチケットも用意されていますので、事前の計画も立てやすくなっています。
舞台へのアプローチ
PANCETTAの舞台が持つ空間の魅力、特に装置を最小限に抑えた表現は、観客の想像力をかき立てます。生のパフォーマンスが生み出す音と光、身体の動きは、直接的な感動を与え、観客はまるでその一部として体験するかのようです。この作品は、観る者に強いメッセージを届けると同時に、深い思索を促します。
積み重なる構想
PANCETTAは、2013年から続く活動を通じて、演劇の可能性を探求し続けています。今後の作品も、観客の期待を超える表現やテーマに取り組むことでしょう。彼らの真摯な姿勢と創造性は、演劇ファンにとってますます注目を集める存在となるはずです。ぜひこれからの展開にも期待しながら、彼らの活動を見守りたいですね。