株式会社ABABAは、就職活動のプロセスに焦点を当てた新しい新卒採用サービスを提供するスタートアップ企業です。このたびABABAは、Siiibo証券を通じて社債を発行し、必要な資金を調達することに成功しました。
ABABAは、就職活動の過程を評価するユニークな仕組みを導入しています。具体的には、就活生が最終面接に進んだ証明や不採用通知を提出することで、自身の実績を元に企業からのスカウトを受け取ることが可能になります。この仕組みは、企業にとっては特定のスキルを持つ学生にアプローチできる大きなメリットがあり、さらに就活生のメンタルヘルスを守る効果も期待されています。実際には、ABABAを利用している企業は約1,500社に及び、スカウト数は170万通を超えています。
ABABAの設立は2020年10月で、就職活動の課題に対処する新しいビジネスモデルを構築しました。成長過程の中で、2024年には日本経済団体連合会に正式に加盟し、またForbes JAPAN 30 UNDER 30に代表の久保氏が選ばれるなど、その影響力は急速に拡大しています。
一方、社債発行を行ったSiiibo証券は、企業の資金調達を支援するために設立された社債専門のネット証券です。ABABAがSiiibo証券で社債を発行したことは、同社が新卒採用支援業界でも初の取り組みとなります。特に、スタートアップ企業からの資金調達のニーズが高まり、ABABAはこの機会を活かして機動的で競争力のある資金調達を実現しました。
今回の社債購入者の中には、自身の就活経験を通じてABABAのビジネスモデルに共感し、支援の意を示した投資家も多くいました。このような状況から、ABABAは目標額を上回る申し込みを得ることができ、集まった資金は今後の人材採用やマーケティング費用、サービスの充実へと活用される計画です。
新興企業にとって資金調達は簡単ではないことが多い中で、ABABAはSiiiboを通じて自社の情報を適切に伝えることができ、資金調達に成功しました。また、償還までの期間を確保することで、今後の事業進捗に合わせた資金政策が立てやすくなった点も評価されています。
一般的に社債は、企業と投資家を直接繋げるシンプルな金融商品として知られています。私募社債の発行は、従来は限られた親しい関係の資器材に限られていましたが、Siiibo証券ではそれをオンラインで可能にし、多様な投資家との関係を構築することができた事例と言えます。これからの時代において、Siiibo証券が提供するプラットフォームは、多様な企業と個人投資家の新しい結びつきを生むことでしょう。
ABABAの努力は、ダイレクトリクルーティングという新しい概念を広めると同時に、採用市場におけるメンタルヘルスや企業間の人材流動性向上に寄与します。今後も彼らのさらなる成長と社会的意義に期待が寄せられます。