不妊治療の未来が変わる!JISART加盟施設の重要性とは
近年、不妊治療の現場に変化が訪れています。2023年に体外受精を通じて誕生した子どもたちは約8万5000人に達し、これは過去最多の記録です。この動向に伴い、生殖補助医療(ART)の認知度も高まり、患者数は増加し続けています。特に、2022年から保険適用が始まったことにより、治療を受けることが容易になったとはいえ、慎重にクリニックを選ぶことが必要です。
JISARTの役割と実績
このような状況下で注意が必要なのは、都市部を中心に生殖医療クリニックの新たな開設が増えている一方、知識や経験が不足した施設も存在するという現実です。限られた治療機会を無駄にしないためにも、信頼性の高い専門施設の選択が欠かせないのです。
JISART(日本生殖補助医療標準化機関)は、2003年に設立され、日本全国に29の加盟施設を有しています。この団体は生殖補助医療の質を高めることを目指しており、3年ごとに加盟施設の審査を行っています。その結果、患者満足度の向上に寄与しています。2023年には、JISART加盟施設で行われた治療周期数は78,700周期に達し、日本全体のART周期の14%を占めています。さらに、JISART加盟施設を通じて誕生した児は12,303人で、日本のART出生数の約14.4%を占めるなど、その実績は確かなものです。
妊娠を希望するカップルへのアドバイス
妊娠を切望しているカップルにおいて、早期の専門家への相談が不可欠であることは言うまでもありません。JISART加盟施設では、標準化された医療とサービスが整っており、患者が安心を持って治療を受けられる体制が整えられています。しかしながら、一部の不妊クリニックでは、クリニックの経験不足が懸念材料です。適切な治療を受けるためには、医療の質と信頼性を担保する施設での治療が肝要です。
未来への展望
今後、JISARTは引き続き患者の安全を第一に、生殖補助医療の質をさらに向上させることに取り組んでいきます。「不妊治療といえばJISART」という認識を広め、多くのカップルが安心して治療に臨める環境造りに注力していきます。
JISARTの概要
- - 名称: 一般社団法人JISART(日本生殖補助医療標準化機関)
- - 加盟施設数: 29施設
- - 設立: 2003年3月
- - 代表者: 理事長 絹谷 正之
- - 本部: 大阪府大阪市北区曽根崎新地二丁目6番23号 MF桜橋ビル5F
- - 事業内容: 生殖補助医療の実施規定・基準の作成と運用及び学術調査研究事業
- - 公式ウェブサイト: http://jisart.jp/
お問い合わせ先
不妊治療を検討している皆さん、一歩を踏み出し、信頼できる医療を選択することが大切です。JISARTはあなたとあなたの家族の未来を支えるために存在しています。