ニュース特集: 尼崎市歴史博物館の特別展
尼崎市立歴史博物館では、2025年10月1日から11月30日までの期間に、特別展「豊臣期の尼崎と建部氏三代」を開催します。この展示は、豊臣秀吉時代の尼崎に焦点を当て、その地域の歴史的意義や建部氏の役割を掘り下げていきます。
1. 特別展の趣旨
本能寺の変以降、羽柴秀吉が明智光秀を討ち天下統一へと歩んだ歩みの中で、尼崎は豊臣氏にとって重要な拠点となりました。この時期、尼崎を管理した建部寿得は、近江出身で秀吉に仕え、地域の内政において大きな役割を果たしました。
寿得の死後は、子の光重と孫の政長がその職務を継いでいく中で、政長は下間重利と共に徳川方として尼崎城をしっかり防衛しました。彼はその功績から、初代尼崎藩主となるものの、2年後には播磨国林田へ転封されました。
この特別展では、建部氏三代が尼崎を拠点にしていた約30年間の歴史を振り返り、彼らの足跡を辿ります。普段はあまり知られていない彼らの事績を取り上げ、尼崎の街がどのように軍事・政治都市へと変わっていったのかを考察します。
2. 展示概要
特別展は、以下の概要で開催されます:
- - 会期: 令和7年10月1日(水) ~ 11月30日(日)
- - 開館時間: 午前9時 ~ 午後5時(入館は午後4時半まで)
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、直後の平日が休館)
特別展中の月曜日は、10月14日、11月4日、11月25日を除いて休館となります。
- - 会場: 尼崎市立歴史博物館 3階企画展示室
- - 所在地: 兵庫県尼崎市南城内10番地の2
早めに訪れて、豊臣期の尼崎の魅力を堪能してください。各展示資料については別途案内がありますので、詳細を確認しながらお楽しみください。
3. 担当者のコメント
この特別展を担当する歴史博物館の学芸員、楞野一裕氏は、「豊臣期という激動の時代に、尼崎がどのように発展し、建部氏がどんな影響を与えたのかを、ぜひ多くの方に知っていただきたい」と話しています。この特別展を通じて、尼崎の歴史を再発見する機会としたいとしています。
尼崎市歴史博物館の特別展は、地域の歴史を感じる貴重な機会です。歴史に興味のある方はもちろん、地域の文化に触れたい方にとっても見逃せないイベントとなることでしょう。