南スーダンの難民支援
2012-03-15 19:36:07

南スーダンの難民支援が緊急性を増す!衛生状態改善の取り組み

南スーダンの難民支援が緊急性を増す



南スーダンの上ナイル州では、スーダンの青ナイル州で続く衝突や爆撃から逃れてきた難民たちが、極めて厳しい環境に置かれています。ここには、2011年11月以降、8万人以上が避難しているという現実がありますが、難民キャンプは山奥のへき地にあり、物資の供給が難しい状況にあります。このため、国境なき医師団(MSF)は、緊急支援の拡大を強く訴えています。

避難所の現状



避難者たちは、なぜこの地を選んだのかというと、根本的な理由は安全な場所を求めるためです。彼らが逃れてきたスーダンでは、戦闘が続き、命の危険が高まる中、南スーダンの上ナイル州に逃れてきましたが、ここでも劣悪な環境での生活を余儀なくされています。物資の不足が深刻で、特に水や食料が足りない状況が続いています。MSFの緊急対応コーディネーター、ジュリアン・マターは、「この地域では水や食糧が欠乏している」と語ります。その上、難民キャンプでは一日あたりに供給される水は、必要な最低限に満たない状況です。

基本ニーズの確保



様々な困難が予想される中、難民たちの命と健康を守るため、基本的な物資の確保が急務です。現在、難民キャンプにて、1日1人あたり8リットル以下の浄水が供給されていますが、これは健康維持に必要な15~20リットルには遠く及びません。この水不足は、下痢などの健康被害を引き起こしており、難民たちの健康が脅かされています。MSFは、複数の診療所において水供給不足が原因での患者が増加していることを確認しています。

雨季の危険



さらに、4月下旬には雨季が始まるため、もはや緊急支援が必要な状況は一層厳しさを増すでしょう。この時期には、地域が沼地と化し、物資の運搬がさらに難しくなります。そのため、援助団体は、雨季が到来する前に、難民が数ヶ月しのげる状態を整える必要があります。

医療支援と水供給の施策



MSFは、医療援助に加え、難民キャンプでの水供給にも取り組んでいます。現在、平均的に約13万リットルの水を汲みあげ、消毒して配給していますが、これだけでは十分ではありません。このため、さらなる給水システムの拡充が急務です。支援国の優先順位が長期的な開発支援に向きがちな中、緊急対応を拓くためには、援助団体の迅速な行動が必要です。

緊急援助の重要性



南スーダン内での突発的な緊急事態への備えも必要であり、今後、更なる人道的支援が不可欠であることを示しています。ドロとジャマンの難民キャンプでは、医療援助だけでなく、生命や尊厳を守るための支援が急がれています。MSFは、現地医療スタッフとともに、医療物資、輸送設備などを支え合い、難民の生活向上を目指しています。これからも、彼らの声が届くよう、継続的な支援が求められています。

会社情報

会社名
国境なき医師団(MSF)日本
住所
東京都新宿区馬場下町1-1 FORECAST早稲田FIRST 3階
電話番号
03-5286-6123

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