岡山大の海外研修
2025-03-11 00:46:19

岡山大学経済学部がラオスとカンボジアで海外研修を実施し社会課題を学ぶ

岡山大学経済学部の海外研修:ラオスとカンボジアでの貴重な経験



2025年2月16日から23日、岡山大学経済学部の12名の学生がラオスとカンボジアで特別な海外研修(ECBO:Economics Cross-Border studies)を実施しました。この研修では、現地の大学生や企業、国際支援団体と交流し、教育、経済、社会の現状について深く学ぶ貴重な機会となりました。

カンボジアでの社会課題についての学び



最初に訪れたカンボジアでは、王立プノンペン大学を訪れ、日本語を学ぶ学生たちとの交流が行われました。研修生たちは、プノンペン市内のセントラルマーケットを訪れ、文化や経済活動の実情を直接体験しました。カンボジアの歴史的背景には、ポル・ポト政権下での甚大な被害があり、現在も教育やインフラの未整備といった多くの社会問題が根強く残っています。

具体的には、小学校の学習環境の貧困や中退率の高さが問題視されており、政治体制の課題も併せて討論されました。こうした社会課題へのアプローチとして、ローゼル・ストーンズ・クメール社の西口三千恵社長からは、ビジネスで社会的課題を解決する手法についての貴重な話を伺いました。また、シャンティ国際ボランティア会では、教育を受けられないことの影響を学び、トゥールスレン虐殺博物館ではカンボジアの厳しい歴史を目の当たりにしました。

ラオスでの若者との交流とキャリア形成



次に、ラオス国立大学を訪問し、ソーシャルビジネスに関する特別講義を受けました。このセッションでは、ラオスで成功を収めている株式会社マージオンのワンマニ・チャンニャケム氏とヴィエンサワット・センヤーコン氏が登壇し、キャリア形成について語りました。彼らは高校の同級生であり、共に日本で学びながらラオスの社会貢献に取り組む道を選んだことが紹介され、学生たちに大きな刺激を与えました。

さらに、ラオス国立大学やハッケオ学園の生徒たちとの交流を通じ、現地の学生がどのように日本を捉えているのかを知る非常に貴重な機会ともなりました。また、JICAラオス事務所を訪れることで、ラオス国内における教育と雇用の現状についても理解を深めました。

研修を通じた気づき



研修を受けた岡山大学の学生たちは、「教育は国の基盤であり、当たり前のものではない」という強い実感を得たようです。日本における教育がどれほど恵まれた環境で成り立っているのかを改めて認識し、それをどのように社会の発展に活かすべきかを考える機会が与えられました。

今後も岡山大学経済学部は、実践的な学びを通じて国際社会で活躍できる人材の育成に尽力していく方針です。地域中核・特色ある大学として、引き続き岡山大学の活動に期待が寄せられています。研修の成功を祝して、参加者たちのがんばりに拍手を送ると共に、これからの成長を応援したいと思います。


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岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
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