漏水検知システム
2026-09-30 14:07:18
デジタルツインとAIで水道管漏水を精度高く特定するシステム登場
デジタルツインとAIによる革新
水道事業において、漏水位置の特定は重要な課題です。このたび、ジャパン・トゥエンティワン株式会社が、イーファス社のデジタルツイン技術と物理ベースのAIを組み合わせた「ゲイル(GAILL:Global Artificial Intelligence Leak Locator)」を提供開始することを発表しました。
漏水検知の新たな手法
「ゲイル」は、国内の水道事業体が保有するGISデータや検針データに基づき、流入点での圧力や流量データを組み合わせて解析を行います。これにより、水道管路内の漏水を高精度で検出し、位置を特定することが可能になります。従来の方法では、数百から数千のロガーやセンサーを設置する必要がありましたが、本システムは必要最低限の機器で対応するため、コストと人的負担を大きく軽減します。
社会的背景と課題
日本の水道管路は老朽化が進んでおり、法定耐用年数を超えた管路が全体の1/4以上を占めています。しかも、年間の更新率は1%未満であるため、将来的な水道料金の値上げが懸念されます。また、業界では職員減少や熟練技術者の退職が進行しており、管理ノウハウの継承が難しい状況です。このような課題に対応するため、広域化と共にAIやIoTなどのデジタルトランスフォーメーション(DX)技術が求められています。
ゲイルの主な特長と利点
1. 既存データの活用: 水道事業体が保有している設備とデータを最大限に活かし、必要最小限の計測機器で運用することができます。
2. 高精度な漏水位置特定: 最小20メートルの範囲で漏水位置を特定し、作業指示書も自動生成します。これにより、職員不足に対する負担を軽減します。
3. 反復学習による精度向上: 定期的にデータが更新され、AIが反復学習することで検知精度が向上し、事業体ごとの特性に合わせたカスタマイズが進行します。
4. リスクの低減: 早期に異常を検知することで、大規模な漏水や破損のリスクを未然に防ぐことができます。
5. 管路情報の改善: 解析を通じて、管路データの精度向上に寄与し、運用の改善につながります。
導入とサポート体制
「イーファス・ゲイル」の実装には、豊富な海外実績に基づくサポートが提供されます。流入点のデータ取得方法から、測定ポイントの設定、最適なエリア設定まで、各事業体に応じた導入支援が行われるため、スムーズな運用が期待できるでしょう。
今後の展望
ジャパン・トゥエンティワン株式会社は、2026年10月21日から開催される「2026長崎水道展」で「イーファス・ゲイル」を展示する予定です。この展示会で、製品概要や海外での導入実績を直接紹介し、興味を持つ水道事業者とのつながりを深めていく考えです。さらに、上下水道施設の維持管理に寄与する多様な製品・サービスを提供し、今後も水道事業の持続可能な発展を支援していく方針です。
まとめ
漏水特定システム「ゲイル」の導入によって、日本の水道事業は新たな段階へと進化することが期待されます。デジタルツイン技術とAIの融合が水道業界に持続可能な未来をもたらすことになるでしょう。
会社情報
- 会社名
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ジャパン・トゥエンティワン株式会社
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