日清オイリオグループがTNFD提言に基づく情報開示を実施

日清オイリオグループ株式会社（以下、日清オイリオ）は、2024年9月27日より、自然関連の情報開示を含む具体的な取り組みを発表します。これは、国際的な標準であるTNFD（自然関連財務情報開示タスクフォース）提言に基づいたものであり、持続可能性の観点から特に環境への配慮が強化された内容となっています。

日清オイリオは、植物資源を基盤とする事業を展開しており、気候変動対策や自然資本の保全はその基盤に深く関わっています。主な原材料として使用している大豆や菜種、パーム油、カカオ、オリーブオイル、ごまなどは世界各地から調達されており、特定の自然資本や産地への依存が確認されています。これは、供給チェーンの中で自然環境に与える影響をどうにかしてコントロールし、持続的な成長を図る必要があるという認識からです。

日清オイリオは、TNFDのLEAPアプローチを用いて、自然関連課題についての識別と評価を行っています。このアプローチは、Locate（位置特定）、Evaluate（評価）、Assess（評価）、Prepare（準備）という4つのステップから成り立ち、企業が自然とどのように依存し、影響を与えているかを総合的に分析します。これにより、会社としてのガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標についての整合性を持たせることが可能になります。

今後、日清オイリオは、事業活動を通じて自然資本の保全・回復に取り組むことで、企業と社会が共に利益を実現するための価値創造を進めていく方針です。この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた一環として位置付けられています。

情報公開に関する詳細は、日清オイリオの公式ウェブサイトにアクセスすることで確認できます。この取り組みが、他の企業にも良い影響を与え、広がっていくことを期待しています。