キリンのウイスキーが3年連続でGOLD受賞、その魅力とは

キリンのウイスキーが3年連続で受賞

キリンディスティラリー株式会社が製造する「キリンジャパニーズウイスキー富士」の通年商品3種が、名誉ある「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）2025」において、ジャパニーズウイスキー部門で3年連続のGOLDを受賞しました。この快挙は、ウイスキー界における大きな話題となっています。

富士御殿場蒸溜所の誇り

富士御殿場蒸溜所は1973年に操業を開始し、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを一つの蒸溜所で製造できる貴重な存在です。仕込みから発酵、蒸留、熟成、ボトリングといった工程を地元富士の麓で一貫して行うことで、その品質の高さが評価されています。これまで発表された「シングルグレーン」、「シングルブレンデッド」、「シングルモルト」の3つの製品は、いずれもその卓越したクオリティーで愛されてきました。

特に、2020年から発売された「シングルグレーン」は、6年連続でGOLDを受賞し、他２品もこの3年間、トップの評価を獲得しています。これは、希少な技術の賜物であり、富士御殿場蒸溜所のウイスキー作りへの情熱と努力の成果であると言えるでしょう。

ISCとは何か？

ISC（インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ）は、イギリスの酒類専門出版社によって毎年開催される権威ある酒類品評会です。ウイスキー部門は、ブラインド・テイスティングの厳格な審査によって、トロフィーや金、銀、銅のメダルが授与されます。この評価は、世界中のウイスキー愛好家にとって信頼に足る指標です。

ブランドの成長

「キリンジャパニーズウイスキー富士」は、2020年から販売が開始されたフラッグシップブランドとして、多くの支持を集めています。2024年までに、出荷金額は約8倍にまで成長しました。この成功は、富士御殿場蒸溜所が自社で培った原酒だけを使い、洗練された味わいを追求した結果です。

職人の情熱

受賞に際して、マスターブレンダーの田中城太氏は、「これまで培ったウイスキー製造の理想を受け継ぎ、3タイプが高く評価されたことを誇りに思います。今後も私たちはウイスキー作りに真剣に取り組み、さらなる魅力を伝えていきたい」とコメントしています。彼の言葉は、キリンのウイスキーづくりに対する強い理念を物語っています。