沖縄市制施行50周年記念 大相撲沖縄場所
2024年12月21日(土)、沖縄アリーナにて「沖縄市市制施行50周年記念 大相撲沖縄場所」が盛大に開催されました。約5年ぶりの沖縄巡業には、横綱や大関を含む約200名の力士が参加し、約1万人の観客が集まりました。この熱気は、冬の沖縄を一層盛り上げるものでした。
幕内トーナメントときらりと光る交流イベント
巡業の中でも最大規模となるこのイベントでは、特に「幕内トーナメント」が注目を集めました。力士たちの迫力ある取り組みに観客は興奮し、感動を覚えました。そして、アリーナ外で行われた「どすこいパーク」も多くの来場者に楽しんでもらえる魅力的な空間を提供しました。
「どすこいパーク」では、動物との触れ合い広場やフォトブースが登場し、親方たちのトークショーが行われるなど、家族連れで賑わいました。これは、来場者が相撲だけでなく、沖縄ならではの文化や食を楽しむ良い機会となりました。地元のキッチンカーが出店し、タコスやスペアリブ、沖縄そばをアレンジしたパスタなど、地域の味を堪能できる場面もありました。
さらには、サンタクロースに扮したライダーがバイクで登場し、子どもたちにお菓子を配る華やかな演出があり、会場には楽しさと笑顔が溢れていました。
ユーモアと厳粛な土俵入り
12時のオープン時には、多くの観客が待ち望んでいた取組見学のため一斉に流れ込みました。まずは子どもたちと力士によるわんぱく相撲が開催され、場内の熱気が高まりました。その後、序二段、三段目、幕下の取組が展開され、待ちに待った横綱・照ノ富士による土俵入りが始まると、観客一同が息を呑む瞬間が続きました。しこを踏む際の「よいしょー」という掛け声が会場に響き渡り、場の雰囲気はさらに高まります。
また、伝統的な「相撲甚句」や、ユーモア満載の「初切」の披露も行われました。力士たちがコミカルな動きを見せる中、会場は笑いに包まれます。これにより、来場者たちは本物の取組だけでなく、楽しさと感動を交えた体験をすることができました。
トーナメントの白熱した戦い
このイベントでは、通常の取組に加え、前回の九州場所で優勝した大関・琴櫻や、沖縄県出身の力士たちによるトーナメント戦が特別に行われました。力強いぶつかり合いが繰り広げられ、会場は大歓声に包まれました。決勝では、豊昇龍が王鵬を下して優勝を果たしました。観客からは惜しみない拍手が送られ、沖縄らしい指笛の音が響く場面も見受けられました。
最後に、多くの参加者からは「生で見る取組はすごかった」との声が上がり、観客たちにとって忘れられない一日となりました。沖縄アリーナでのこのイベントは、力士たちの迫力ある取り組みと沖縄ならではの温かい交流を融合させ、多くの笑顔と感動を届けました。地域の協力によって実現したこの大相撲沖縄場所は、新たな大相撲の魅力を広げる素晴らしい機会となったことでしょう。
【主催】大相撲沖縄場所実行委員会
吉本興業株式会社、沖縄アリーナ株式会社、株式会社LIVE FORWARD