青少年の和食文化理解を促進する和食給食応援団の取り組み
和食給食応援団認定式が渋谷で開催
2023年3月12日、東京都渋谷区に位置する長谷戸小学校にて、農林水産省主催の「和食給食応援団」認定式が行われました。この事業は、青少年や食関連事業者、学校給食担当者を対象に和食の魅力を広めることを目的としています。具体的には、和食に対する理解を深めるとともに、伝統的な日本食を次世代に受け継ぐための取り組みです。
事業の目的と背景
このプロジェクトは、平成25年度に始まり、特に学校給食を通じて和食の普及を図るものです。和食はその深い歴史と文化に裏打ちされたものであり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。とはいえ、現状では、学校給食で提供される本格的な和食の回数は限られており、週2回未満しかありません。これを改善し、未来の世代に和食文化をしっかりと受け継ぐために、和食料理人と学校の栄養士・教員が協力して献立を開発することが求められています。
認定式の内容と進行
この日のイベントでは、「恵比寿なすび亭」の吉岡英尋氏が給食の調理を担当。午前中には、吉岡氏が調理室で事前準備を行い、12時過ぎから生徒たちに実際の給食を提供しました。給食のメニューには、手作りのさつま揚げや筍の天ぷら、里芋を使った汁物、さらには桜の花を使ったデザートが含まれています。
また、認定式では、横山政務官が出席し、和食給食応援団の活動に対する期待の言葉を述べました。和食料理人たちが、地域産の食材を使った献立を開発し、栄養士と連携することで、給食を通じて和食の技や食文化が生徒たちに伝わることが大切です。
和食給食応援団の意義
和食給食応援団は、全国に広がる和食料理人8名で構成されており、学校栄養士や栄養教諭をサポートする活動を行っています。今後も和食給食の推進に関する活動を全国規模で展開していく予定です。この活動には、日本の食文化に対する理解を深めるだけでなく、地域の農業や食材を活用することも含まれています。これにより、食育や地域振興にも寄与することが期待されています。
今後の展望
今後、和食給食応援団は、さらに多くのモデル校を訪問し、和食の魅力を伝えていく計画です。すでに東京都内や兵庫県、福岡県などでの取り組みが進められ、地域に根ざした和食が多くの児童に提供されています。このような活動を通じて、次世代に伝統的な日本食の素晴らしさをしっかりと受け継いでいきたいと考えています。
この認定式を通じて、日本の食文化が未来の世代にもしっかりと根付いていくことが期待されます。和食の継承と発展に向けたこの活動に、多くの人々が関心を寄せていくことが求められます。
会社情報
- 会社名
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農林水産省
- 住所
- 東京都千代田区霞が関1-2-1
- 電話番号
-
03-3502-8111