原川菜々子選手が描く新たな挑戦
日本の女子フットサル界での存在感を示した原川菜々子選手が、再びイタリアの舞台に挑むことを決意した。最近の活躍は目覚ましく、7・8月の女子Fリーグで月間MVPを獲得。彼女はフウガドールすみだレディースに復帰後、5試合に出場し、なんと10得点を記録した。この驚異的な成果が彼女の自信となり、再び海外へと旅立つ原動力となった。
驚異的なパフォーマンスの裏に
原川選手は、「自分でもこんなに得点を取れるとは思わなかった」と語るが、彼女の根底には強い意志がある。試合前の準備やトレーニング法に至るまで、自己管理を徹底しており、その姿勢が実を結んでいる。特に印象に残るのは、チームの状態が向上していること。原川選手は「相手に対する戦略が明確になっている」と強調し、勝利を目指す意識の重要性を語った。
イタリアでの貴重な経験
昨年7月のイタリア挑戦では、アトレティコ・フォリーニョに所属し、プロとしての生活を経験。異文化の中でフットサルを楽しむ日々は、原川選手にとってかけがえのないものであった。「ボールへの執念や球際の強さは大きな違い」と語り、日本とは異なるプレースタイルに感銘を受けたようだ。試合前のアップも文化の一部とし、踊りながら雰囲気を盛り上げる風景は印象的だった。彼女は「最初は驚いたが、徐々に慣れていった」と楽しんでいた。
さらなる挑戦への決意
次なる挑戦を見据え、原川選手は新たにアウダーチェ・ベローナからのオファーを受けた。「早く来い」と言われるほどの期待を背負い、新しい環境でのプレーが始まる。「得点を取り、目に見える形でチームに貢献したい」と意気込む原川選手。その目標は、個人としてだけでなく、フットサル界全体での成長を目指すものでもある。
感謝の気持ちを忘れずに
フウガドールすみだレディースについて、「明るく、楽しいチーム」と称えつつ、加入した時に感じた温かさに感謝の思いを語った。「おかえり」と迎え入れ、再び旅立つ際にも、仲間たちの言葉に励まされたと言う。彼女は、スポンサーやファンのサポートについても強調し、プロである自覚を持ってプレーすることの重要性を改めて認識している。
原川選手の目指す未来には、世界の選手たちを超える姿が見える。「そのためには自分を磨き続ける」と誓う彼女の挑戦は、まさに始まったばかりである。来年のワールドカップも視野に入れ、日々努力していく原川選手の姿を応援していきたい。