新成人の恋愛観を探る「本音マッチ」：ペアーズの調査結果

ペアーズを運営する株式会社エウレカが、新成人の恋愛に関する新たな調査結果を発表しました。この調査は、金銭感覚や家族の考え方など、普段は書きにくい本音の条件を反映した「本音マッチ」が特徴です。この機能は、ユーザーが価値観に関する質問に回答すると、そのデータを基にAIが相性の良い相手を提案するものです。

1月9日、同社は新成人（18〜19歳）の恋愛観に関する集計結果を公開しました。その中で特に注目されたのは、「お互いの自分らしさを尊重し、無理のない範囲で恋愛する傾向」が浮き彫りになったことです。分析を行ったのは中央大学の山田昌弘教授で、この結果に関する考察も興味深いものでした。

調査結果の概要

調査によると、新成人の女性は金銭管理において「財布は別々」が好ましいという意識が80.7%に達しました。また、将来的な目標と恋愛生活のバランスを求める姿勢も顕著で、「やりたいことを優先したい」との回答が男性71.5%、女性80.7%という結果も得られました。これは恋愛における現実的なアプローチが強まっていることを示しています。その姿勢は、特に女性に強く見られ、交際・結婚に対する現実的な意識を反映しています。

新成人の価値観のサマリー

1. 人生の将来像: 新成人は夢や目標が優先されることが多く、恋愛よりも自己実現が重視されています。

2. 金銭感覚: お金の使い方に対する認識も新成人らしいもので、特に女性は82.1%が「財布は別々」を選ぶ傾向にありました。この結果は家庭内での経済的自立を意識していることの表れとも考えられます。

3. 恋愛スタイル: 男性の71.3%が恋愛を優先していることからも、恋愛そのものが彼らにとって重要な位置を占めていることが分かります。

4. 友人関係: 新成人の男女は「ふたりの時間と友達の時間を分けたい」と考えていることが多く、親しい相手でも友人関係に関しては独自のスペースを求めているようです。

山田教授の考察

山田教授は、新成人の恋愛観について「今の若者たちは恋愛をするにも自己を大切にしているという傾向がある」と述べています。彼らは相手との関係において義務感よりも、自身の満足感や成長を優先する考えが強いとされています。そのため、恋愛をする際には互いに無理をせずに、より良い関係を築けるよう努力している様子が伺えます。

特に、この調査結果から新成人の恋愛観には、結婚に対する意識の低さも影響しているといいます。結婚や子育てについて「まだ遠い未来のこと」と考える新成人が多い中、現段階での恋愛を重視している姿勢が現れています。彼らは「結婚を意識する前に、自分の人生のゴールを達成したい」と考える傾向があり、そのため、付き合う相手についても妥協を許さない姿勢が見られるのです。

今後の展望

調査結果を通じて、ペアーズは新成人の恋愛傾向や価値観を理解するきっかけを提供しています。これからの若い世代がどのように恋愛や結婚に向き合うのか、その変化についても今後注目されることでしょう。特に、結婚を意識する年代に達した際の彼らの価値観の変化は、非常に興味深く、我々の社会にどのような影響を与えるのか見逃せません。

1月13日から15日にかけて行われる「新成人おめでとう！キャンペーン」では、参加者に抽選でAmazonギフト券がプレゼントされるなど、ペアーズの取り組みは今後も続いていくでしょう。新成人の価値観がどのように変化していくのか、一人ひとりの声を反映した取り組みは、より豊かな恋愛環境を作る一助となるでしょう。