オーイズミフーズとジャストプランニングが協力し、不正検知システムを導入
株式会社オーイズミフーズは、居酒屋業態を中心に全国に展開する飲食企業で、多くの店舗を直営しています。その中で、近年従業員による不正操作が問題となり、効率的かつ効果的にこれを抑制する必要性が高まっていました。本稿では、同社が株式会社ジャストプランニングと連携して導入した「まかせて不正検知サービス」の事例を紹介します。
導入の背景
オーイズミフーズの監査部は、店舗を定期的に巡回し、不正行為を見つけるための活動を行っていました。しかし、各店舗の監査は手作業で行っており、限られたリソースでは全店舗をカバーすることは困難でした。特に新型コロナウイルスの影響により、店舗を巡回することが難しくなったことが、この課題を一層深刻化させました。
そのため、売上データをもとにした網羅的な不正検知の必要性が浮上しました。そこでオーイズミフーズは、管理体制の強化を目指してジャストプランニングに相談し、共同で不正検知システムの開発に着手しました。
システム導入の効果
「まかせて不正検知サービス」を導入後、運用環境が整うまでには7から8ヶ月を要しましたが、その効果はすぐに現れました。以前は店舗巡回が主な監査手段でしたが、現在では月に70店舗を巡回しつつ、全店舗のレジ不正監査を同時に行うことが可能になりました。
不正な取引が検知される度に、迅速に店舗への連絡や取引内容の確認が行われ、これにより不正の抑止効果が顕著に表れました。実際に、検知される不正の数は大幅に減少しており、監査の意義が強く認識されるようになっています。
今後の展望
オーイズミフーズでは、不正行為を早期に検知し、未然に防ぐ環境の整備を目指しています。不正行為の手口は常に進化しているため、その動向を見逃さない努力が求められます。しかし、ジャストプランニングの不正検知システムが広がることで、業界全体で不正の検知パターンが蓄積されることを期待しています。
さらに、オーイズミフーズでは複数のPOSシステムを使用しており、今後もそのトレンドが続く見込みです。そのため、POS機種が変更されても一貫した品質の監査運用が可能となるシステムの適応に期待を寄せています。
まとめ
「まかせて不正検知サービス」は、大量の取引データから不正操作を検出し、次世代の監査システムとして注目されています。業種に応じたカスタマイズも可能で、各社のニーズに合わせた精度を追求しています。このような取り組みによって、オーイズミフーズは従業員が気持ちよく働ける環境の整備にも貢献しているのです。今後も、同社のさらなる発展が期待されます。